野尻湖のキャンプ場で管理人をしている関本さんがふらっと遊びにきて、門前町の無斑晶質安山岩で打製石器つくりを実演してくれた。
実は同じ無斑晶質安山岩を打製石器の研究者に送って試作してもらっていたのだが、見た目は頁岩と似ていても堅すぎて石のハンマーが壊れてしまい、名人といえどもシンメトリックな石槍はつくれず、不定形のフレーク(破片)を石包丁に利用するくらいしかでない石質であるらしい・・・もちろんサシミは無理でも肉くらいなら切れる。
打製石器つくりを覚えると、石ひろいガイドや縄文体験会のネタにもなるから、能登ボランティアが落ち着いたら取り組みたい課題。
大割りした後は手に持って整形していく
ちなみに糸魚川市の遺跡から出土する打製石器は、黒曜石・チャート・頁岩でつくった縄文時代のヤジリが多く、なんで旧石器時代の遺跡が少ないのか疑問で、この考察もしてみたいもの。