6年前の3月10日は、ヒロシマの原爆投下の死者に匹敵する10万人の死者行方不明者をだした「東京大空襲」の日。
この世界史上最大の無差別爆撃を調べると、「非人道的な核兵器」という言葉がいかに欺瞞に満ちているかがわかる。
人道的な兵器などある訳が無いし、戦争に正義などないのだ。
爆撃を指揮した米軍陸軍航空隊ルメイ大将の作戦計画に対し、米軍内でも無差別爆撃は戦争犯罪になるのではと疑問視されたが、ルメイは下町は軍需産業を支える家内制手工業地帯であり、これは軍需工場への爆撃であるので問題なしとした。
日本政府は焼夷弾のクラスターが落ちてきたら、手袋をはめて屋外に出し、バケツで水をかける初期消火を国民に呼びかけたが、そのような行為はまさしく焼け石に水で、かえって死傷者を増やしたのではないかと、この大惨事を経験した半藤一利さんは証言している。
そして戦後の佐藤栄作内閣は、ルメイが航空自衛隊の設立に貢献したと、勲一等旭日章を叙勲。
東京大空襲どころか、アメリカと戦争をしたことを知らない大学生がいるそうだが、この日を忘れてはいけない。
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