以前にエキサイトブログでも紹介したのだけど、こないだフェイスブックで古い筒石漁港を紹介したら反響が高かったので、OCNブログでもアップ。
私が糸魚川市で一番好きな場所で、他県のお客さんが来ると必ず連れて行くのが今は使われていない古い筒石漁港である。
流木をそのまま使って作ったような野趣あふれる大雑把さが魅力で、夏の夕方にここで腰を下ろして読書したり夕焼けを眺めるのは乙なもの。
舟小屋のすぐ後ろが国道8号線。
丹後半島の伊根湾にはもっと凄い舟屋群があるけど、筒石漁港は内海ではなく、いきなり日本海の荒海が広がっている人の住まない舟小屋である。
目の前の海はあくまでも透明で、海の中はまるで竜宮城だ。
朽ち果ててはいるが、舟釘を打った伝統的な和船や櫓も置いてあるので、民俗学ファンも唸らずにはいられない。
残念ながら、これほど素晴らしい場所なのに、糸魚川の人でここの魅力を感じている人は少ないようだ。
夏の旧筒石漁港の海で潜ったりキャンプして遊んでいるのは信州の人ばかり。
青年会議所の人を案内したら存在さえ知らなかったのだ。
なぜ存在を知らないかというと、交通量の多い国道8号線のすぐ下にあるから気付かないらしい。
私の場合は海と船が好きだし、民俗学的野次馬根性が強いから車で通る度に気になっていて、5年前にUターン帰郷してから浜に降りてその素晴らしさに気付いたのである。
基礎コンクリートに注目!
波板トタンで生コンの型を作っている・・・この大雑把さがたまらない。
かっては筒石の集落のなかを国道8号線が通っていたらしいが、交通量が多くなって随分前に国道を海岸沿いに移動した機会に漁港をそのままにして、西に新しい近代的な漁港を作ったとのこと。
糸魚川市街地の浜もそうだが、国道が海岸に移設されると気軽に国道を横断して浜に降りていくことができなくなり、海からの距離ができてしまうようだ。
急激に進んだ海岸浸食で、テトラポットで浜が埋め尽くされたのも要因の一つ。
糸魚川人にとって海は近くて遠い存在になってしまった。
我々の祖先は、五千年も前に丸木舟にヒスイを積んで各地に運んでいた海洋民だったのにねえ・・・。
観光パンフレットにも載っていないのは勿体ない。
知人の外国人も観光スポットになるよ~って言ってた。
ヒスイ関連でパワースポットを糸魚川のウリにするのもいいけど、ヒスイだけが糸魚川の魅力じゃないぜ!
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