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粋な殿様から子孫への贈り物・・・冬の兼六園

2015年02月02日 11時54分24秒 | 失われゆく風景

ボタン雪が舞う冬の金沢市兼六園。

スキー場のない都会でも観光客で賑わっていた。

台湾からの観光客が、寒さに震えながら大勢歩いていたし、俺も「佳いなあ・・・」と想った。

雪が降って寒いところが佳いのだとさえ想える。

四百年前の殿様が愛した風景を、現代日本人も外国人も「佳い」と感じる。

雪景色に何とも言えない日本的情緒を感じるのだ。

前田公は粋な殿様ですな。

あまりに寒いので、お茶屋さんに入って抹茶セット(700円)で温まる。

たかが抹茶に700円は高いと思ったが、雪の日本庭園を観ながら古式ゆかしい日本家屋で喫する抹茶は得難い経験。

これぞ文化の価値というヤツで、安いもんだと納得できる。

 

糸魚川市は三月の新幹線開通に向けて、駅周辺の整備が進んでいる。

こざっぱりと綺麗になったけど、閑散として寒々しい風景だと不評のようだ。

どこにでもある、文化的奥行が感じられない近代的な街並みは、確かに寒々しく、人で賑わう場所とは想像できない。

利便性や経済効果を至上命題にして作られた建設工事は、野暮な風景ですなぁ。

 



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