縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

姫川薬石はパワーストーン?・・・霊感商法

2019年12月29日 13時41分04秒 | ぬなかわヒスイ工房

年間で100人を超える来客を石拾いに案内しているが、3.11以降に拡散した姫川薬石が放射能を除去するパワーストーンとするデマを未だに信じ込んでいる人が多いことに驚く。

本当なら東電が放っておかないでしょ?

デタラメな宣伝文句を信じ込んで思考停止してはいけませんよ~( ´艸`)

あるイベントでこのデマを流した本人に会ったが「僕が薬石をブレークさせました!」と自慢していた。

自称宗教者とのことだが、宗教者なら金儲けの道具にするんじゃなく、我が身に付けて除染ボランティアでもして、その効能なるものを証明してみせるくらいの覚悟を持って欲しいもんだ。

世の為人の為に只で配って歩いて欲しいねぇ、ほんとうにっ!

姫川薬石といっても流紋岩と石英斑岩の2種類があり、組成や生成過程はともかく、右2つの流紋岩は砂糖菓子のように滑らかで、左2つの石英斑岩は雷オコシみたいに肌が粗っぽく加工の手ごたえは全然違うのだが、それでも同じ効能なの?

姫川薬石と呼ばれる一つは流紋岩です

これも流紋岩

それに糸魚川ならずとも火山地帯にありふれた鉱物で、姫川薬石と比較分析しても産地は特定できないと思いますが姫川産は特別なの?

微量ラジウムを放出するパワーストーンと売られているが、知人の鉱物学者が放射線量を測定したら市販レンガと同じくらいで、花崗岩の方が高かったらしい(笑)

パワーストーンを扱う人のパワーって、いったいなんですのん?

ヒスイと姫川薬石がある糸魚川は究極のパワースポット!だから善人ばかり、元気な人ばかり、高所得者ばかり、美男美女ばかり、みなさんこぞって糸魚川に移住してくださ~い!(爆)

こちらは石英斑岩で、流紋岩に比べて肌が粗いので線刻して付加価値を高める( ´艸`)

薬石という名称は奈良時代からあるそうだが、その処方箋は文献にはなく、服用していたのか温石にしていたのかも不明。

こちらも石英斑岩

個人的に特定の鉱物に特別な想いを寄せるのは尊重するし自由だが、パワーストーン扱いで販売するのは「この壺を買うと功徳が積めます、悩みが解決します」と、人の弱みに付け込んだ霊感商法と同じ商法ではないのか?

ヒスイも含めて、業者の宣伝文句を鵜呑みにしてはいけない。

ご自身の感覚と体験を信じて欲しいです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿