糸魚川初のロックバランシングワークショップは、SNSに面白かったと投稿する参加者がたくさんいたらしくひと安心。
親がバランシングのセンスがよくて夢中になるタイプだと、子供も同じであるようだ。
バランシングしにくい石はダメだとばかりに交換しがちなのだが、簡単に諦めないでその石と仲良くなれる角度を探そうよとアドバイスすると意図が伝わりやすく、その直後に「うわっ、できたっ!」とバランシングに成功することが何度もあった。そのたびに周囲からパチパチパチと拍手が湧きおこった。
ロックバランシングは「石と仲良しになる遊び」という伝え方なら、仲間外れやイジメ防止の訓練にもなるのではないか?もちろん微細な身体感覚の育成にもなる。
わたしは原理主義や教条主義を好まないから、石で顔をつくる参加者がいてもオッケイ牧場だ。多少は横道にそれてもその場で楽しい時間を共有できる範囲なら大丈夫だし、遊びから枝分かれして新しい遊びを発見していくのは才能だし多種多様な可能性。
顔をつくったが・・・
遊び心が満足できずに胴体を追加。納得のいくまで遊ぶ。これ大事。
次々と顔をつくっては、みて~と呼びにくる子供もいた。
ヒスイ拾いでモノを所有する喜びは、個人に帰結する。しかしロックバランシングは、喜びを他者と共有できる開放性が大変によろしい。しかもモノがなくならず環境に負荷もかけない遊びだ。
モノからモノガタリへ。
喜びを共有するヒトが多いほど、モノガタリは膨らんでいくから、今回の企画は「石のまち糸魚川」の持続可能な体験型イベントの嚆矢になったと思う。
駅北キターレを後にする親子が、わざわざ私のブースに戻って挨拶にくると、「次はラベンダービーチで会いましょう!」と返事をしていた。「またラベンダービーチで会いましょう」が挨拶になる予感。
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