9年前に帰郷してヌナカワ姫伝説の語り部を始めてから、最初に稚児ケ池に案内したのがフォークシンガーのカズさんこと大村和生さん一家。
カズさんはアイヌ民族を始めとした先住民の慰霊をライフワークにしており、アイヌ式の慰霊儀式であるカムイノミと音楽でヌナカワ姫の慰霊をしてくれた。
以降は単に来客を稚児ケ池に案内するだけでなく、悲劇の伝説を持つ姫の慰霊という流れになっていった経緯がある。
今は徳島の剣山近くの山奥に住み、中学生になった末っ子のいっしん君がベース、奥さんのふーちゃんはジャンベでファミリーバンドになったそう。
再びカズさんが糸魚川にやって来る。
カズさんとは不思議なご縁で繋がっているようだ。
クリスタルボウル演奏家の牧野持侑さんと話していたら、カズさんとは40年前にカルフォルニアでヒッピー生活をしていた時代からの友達ということがわかった。
昨年に松浦武四郎の遺品「大首飾り」の複製作りを請け負った際、武四郎が歩いた北海道を訪ねて、アイヌ民族の方々から話を聞いて回った。
その際に出会ったのが知る人ぞ知るアイヌのシャーマン女性で、初対面の時に糸魚川のヒスイ職人だと自己紹介したら「ヌナカワ姫を知ってるか?」と聞かれた。
10年程前に悲劇のヌナカワ姫伝説を知った彼女は、わざわざ糸魚川に来て稚児ケ池でヌナカワ姫の慰霊(カムイノミ)をしてくれたとのこと。
私が悲劇のヌナカワ姫伝説の語り部をしており、カズさんという友人が慰霊をしてくれたことを話したら、彼女は「カズとは30年来の付き合いで、一緒に非業の運命を辿った先住民族や被差別民の慰霊祭「アイヌ一万年祭」を始めた仲間だ。来週その祭りがあるからチセ(アイヌの民家)に泊まって手伝っていきなさい」と誘われ、その奇遇に驚いた。
そして今回のライブツアーも「アイヌ一万年祭」に参加する途中で糸魚川に寄ることになったのだ。
縁は異なもの味なもの・・・ヌナカワ姫が取り持つ縁ではある。
ライブ当日の午後には稚児ケ池で慰霊祭もやるので、興味のある方は連絡ください。
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