西浅草のランドマークは、国際通りにある浅草ビューホテル。
ビューホテルができる前は倍賞千恵子・美津子姉妹が活躍していたSKD(松竹歌劇団)の国際劇場があった場所で、それが国際通りの名の由来だから昔から西浅草のランドマークだった訳だ。
ビューさんは外国人観光客が多くても、観光と地域密着のバランスが好ましい。
地元の柴崎中町会の町会神輿が老朽化した際に、ロビーで常時展示する条件でポンとお金を出して新調したので、浅草の町会神輿のなかでも際立って立派。今では宿泊客ではなさそうな人も写真撮影をする観光スポットになっている。
神輿は祭りの時以外は神輿庫にしまっておくものという建前論より現実論が優先するのが、卑賤の者を江戸城の東端に集めて開発させた街の「らしさ」でもある。古さと新しさが入り混じって人間臭いのが浅草のいい所で、これがざっくばらんというヤツ。
三社祭りの宵宮では、西浅草中の町会神輿がビューホテルの玄関前に結集してものすごい熱気で、日頃は高級ホテルに縁のなさそな担ぎ手たちが、半纏に褌姿でトイレを利用させてもらっている。騒がしい担ぎ手もビューホテルのトイレを使わせてもらう際には、お上品なたち振舞いになるのが微笑ましい。
私の浅草ガイドでは、「文字家」でモンジャ焼きのあとにビューホテル・浅草寺・浅草神社の三社祭コースが定番。
ビューホテルの窓の明かりが半分も灯っていないのは淋しい風景。がんばれ~浅草ビューホテル。
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