縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

原発事故と戦禍に翻弄される人々・・・ドキュメンタリー映画「アレクセイと泉」

2022年05月14日 09時15分46秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
チェルノブイリ原発事故により、放射線汚染地域としての退去命令に従わず、ウクライナの寒村(現在はベラルーシらしい)に住み続ける人々を追った本橋誠一監督の20年前のドキュメンタリー映画「アレクセイと泉」の村人は、今どうしているのだろうか?
村に残ったのは老人ばかりで、「どこで何をして暮らせというのか?放射能がなくても、どうせ先は長くないさ。住みなれた村で死にたい」と答える。
 
不思議なことに強い放射線に汚染された村のはずなのに、住民が飲む泉からは放射線は検出されず、老人たちは「この泉は100年前の湧き水だからさ」と笑う。
 
森のキノコも「食うなと言われても、こんな美味いものを食わない方が体に悪いよ!」と、昔ながらの生活を崩さない。
 
老人ばかり残ったの村の唯一の若手が、朴訥なアレクセイ青年で、村の力仕事を担っている。
 
よく働きよく笑い、つつましく暮らす善良な人々が、大国の杜撰な管理により発生した原発事故、今度は戦禍に翻弄されているのだろうか?
戦禍の人々に想いをはせる。
 
 

小屋をDIYするなら専門店に相談を!・・・ぬなかわヒスイ工房増築プロジェクト

2022年05月13日 07時13分05秒 | ぬなかわヒスイ工房
トタン屋根の解体のコツがわかってきた。
右の緑のは断熱材
 
傘釘にくぎ抜きの先端を差し込み、手だけでクイクイと傘の奥に滑りこませ、2個手前のトタンの凹みに小板をあてから、くぎ抜き先端を上にあおりながら玄翁で叩いていけば、トタンの凸凹がへこませずにスポンと引き抜くことができた。はがしたトタンは増築部の外壁に転用するから、大きな発見。
 
作業小屋や納屋などのDIYでトタン屋根を葺いている人も多いと思うが、トタンも傘釘も安い亜鉛メッキ製より多少高くてもガルバリウム鋼板製がイチオシ。
 
さらに言えば、ホームセンター品より板金加工屋さんで注文したガルバリウム鋼板は厚みもあって長持ちするし、長さも注文できるので余計な端材が出ない。ホームセンター品より1割か2割くらい高いが、配送無料で耐久性もいいし、金属ゴミが出ないメリットは大きい。
写真2枚目のケラバ(屋根の横)は、風にあおられてめくれない工夫としてトタンを巻き込んだ工夫だが、一番上のピカピカした傘釘は建築金物屋で購入したガルバリウム製で、下2段はホームセンター購入の亜鉛メッキ製。耐久性の差は歴然としている。
 
以前は材木やベニア板もホームセンターで買って軽トラを借りで自分で運んでいたが、今回は材木屋と建材店で購入したら品物がいい上に、配達も無料でやってくれるので大助かり。意外にも値段はホームセンター品より安いか同等で、相談にも乗ってくれるから今後は専門店で購入ですな。外壁下地のタイベックシートも地元の専門店の値段が、アマゾンやモノタロウの半額くらいなので驚いた。
 
ちなみに材木はランバー羽生さん、建材はラック糸魚川さんにお世話になっております。
3枚目の写真は屋根の角の雨漏り対策として、ガルバリウム鋼板の端材で自作した角金具。築10年目だけど雨漏りの形跡はなかった。
 
けっこういい仕事してるじゃないかと自分を褒める(=^・^=)
 
 
 

床下の湿気対策DIYはこれだ!・・・「床下カラッと」買うならコメリホームセンターで

2022年05月11日 07時15分59秒 | ぬなかわヒスイ工房
工房の床をめくってみたら、地面にはモグラの穴、大引きには動物の毛の覆われたサナギ状の物体、壁の中からモグラのミイラや糞がでてきてキャッと悲鳴をあげた。
大引きにくっついた謎のサナギ状の物体が5個くらいあった。なんでしょうなぁ。
近所に子猫を捨てる人がいるらしく、野良猫の救済支援シェルターとして床下は外から出入りできるようにしておいたので、過去に二匹の子猫を保護している。モヤシ状に伸びた雑草が(笑)
 
床下の湿気も多く、土台や大引きもしっとりしていたので、床下の湿気対策を工夫した結果、ハッキリと改善されたので、検討中の人はご参考まで。
 
①湿気を帯びた土を基礎まで剥ぎとる・・・ネコ(一輪車)で2杯分くらいあった。
 
②モグラや虫の対策にセメントミルクを染み込ませる・・・本来のセメントミルクは、軟弱地盤の改良として水を多く混ぜて液体状にしたセメントをポンプで圧入するのだが、強アルカリのセメントの物性を天然の忌避剤としての効果を期待しただけなので、地面に流し込んだだけ。湿気対策だけなら不要。
 
③地面が乾いたら、モミ殻袋を敷き詰める・・・本物の防湿シートは高価で何十メートルもある巻物なので狭い床下に敷き込むのは大変だから、同じポリエチレン系ビニールとして代替。材料コストは十分の一程度だし、モミ殻袋の厚みは倍近くあり敷き込みも容易。
剪定枝を燃えるゴミに出すので常備している。20枚入りで900円弱
基礎部分はハサミで切り込みをいれ、隙間がないように部分的に重ね張り。全部で10枚くらい使用。
 
④モミ殻袋の端と重ね部分に、石灰石の砕石を適当に載せて重しにする
庭に敷き詰めた石灰石の砂利のあまった分を投入。石灰石は多孔質だから多少の調湿効果はあると思うが、ビニール袋の重しだからなんでもいい。
 
⑤床下調湿材の焼成パーキュライトを均一に撒く
アマゾンだと一袋1,400円+送料、コメリホームセンターだと980円!6畳間だから6袋使用で、モミ殻袋もいれたコストはたった7,000円弱
 
これだけで湿気は激減して空気がスーとして爽やかになった。これホント。
 
 
 

糸魚川でアヤシイ姿の人を見たら「ぬなかわヒスイ工房」のお客さん説・・・大村和生さん新作CD

2022年05月09日 06時48分23秒 | 糸魚川自慢
カズさんことシンガーソングライターの大村和生さんから、新作CDに私の撮った写真を使わせてくれといってきた。
これまで美術雑誌「みずゑ」や「ナイフマガジン」、JTB、有名お笑いタレントのライブで私の写真が使われたが、お金をもらえたのは「みずゑ」だけで、今回も謝礼は物納・・・でもCDは二枚もいらないけど(笑)
 
糸魚川には生息しない長髪ヒゲ男、白装束の集団、ダブダブの服装(うさと服といいます)のアヤシイ人が神社や海、遺跡をうろついていたり、駅前でお別れのハグする人を観たら私の友人・来客であるという噂を聞いた。
 
カズさん一行も天津神社でお参りした時に、知らないオジサンから「おまんら山田さんの友達かね?」と聞かれたそうだ。
 
姿は妖しくとも、みなさん善男善女であります。とりあえず、ぬなかわヒスイ工房は、飲食や宿泊、土産物などで糸魚川観光に貢献しておりますぜね。
 
コロナも落ち着いて来客が徐々に増えてきたし、工房が完成した暁には元に戻ってくれたらいいですな。
 
 

糸魚川ヒスイ商組合がひっそりと解散・・・関係者は検証する必要があるのでは?

2022年05月07日 07時11分58秒 | ヒスイ
「糸魚川ヒスイ商組合」が、プレスリリースもなしにひっそりと解散したようだ。
https://itoigawa-hisuisyou.com/2022/04/07/%e7%b3%b8%e9%ad%9a%e5%b7%9d%e3%83%92%e3%82%b9%e3%82%a4%e5%95%86%e7%b5%84%e5%90%88%e3%80%80%e8%a7%a3%e6%95%a3%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/
 
なんどか入会を誘われたことがあるが、「ヒスイ文化研究会」なら私も入会を検討するのだが、ホームページに「世界最古のヒスイ文明発祥の地、糸魚川」とあり、「神代の時代から糸魚川の人々は日本中にヒスイを配っていた」などと、かなり恥ずかしい文言が書かれていたので入会を断っていた。
 
糸魚川のヒスイ加工は世界最古ではないし、ヒスイ文化ならともかくヒスイ文明となると如何なものか?文化と文明は明らかに次元が違うことを知るべきだし、いたずらにキャッチーな文言で宣伝すべきではないだろう。
 
後に続く文言も、神代の昔とするところを「神代の時代」となると「馬から落ちて落馬した」の類いの重ね言葉になっているし、宣伝用のテッシュペーパーじゃあるまいに「日本中にヒスイを配っていた」となると考古学的な意味どころか日本語としてあまりにも不適切。
 
せめて「世界最古級のヒスイ文化のまち糸魚川」「縄文の昔からヒスイ交易をしていた」ではないか?入会したら私も宣伝文句に賛同したことになるからと、お誘いしてくれた関係者にお断りの理由を説明しておいた。
 
しかし原石の保護の観点からの競売や公定化、加工機械や消耗品の共同購入や斡旋、技術の研鑽会もしないヒスイ商組合とはなんであったのか?
 
信用金庫や商工会が音頭をとって華々しく設立したヒスイ商組合が、人知れず解体した理由を関係者は検証する必要はあるのではないか?
 
商工会や行政が主導して、組織をつくりさえずれば産業・観光の育成になるという安易な考え方は見直した方がいい。
 
それは「ヌナカワ姫のラブロマンス」も同様で、一時は注目を集めても内実がないとやがては尻すぼみに衰退していくだろう。
 
 
 
#糸魚川ヒスイ  #翡翠  #糸魚川ヒスイ商組合解散 #ぬなかわヒスイ工房
 
 
 
 

子供の好奇心を導く・・・ヒスイ海岸で石拾い

2022年05月05日 07時28分47秒 | ヒスイ
石拾いイベントのフロントから、不法乱入・場外乱闘の仕込み要請があり、オラはタイガージェット・シンのサーベルの代わりに、火打石セットを持って行った。凶器攻撃は3秒以内なら大丈夫と確認済みである(=^・^=)
時間いっぱいまで石探しする参加者がいれば、穴を掘って遊ぶ人もいる。小粒のヒスイを拾った少年もいた。
フォッサマグナミュージアムの小河原学芸員は、「この石な~に?」と聞かれたら、オラのように「しましま石」とか「白粒黒石」と見たまんまの説明をせず、正しい鉱物名と生成過程を子供にもわかりやしく説明していて、オラも勉強になった。
オラも質問した。「え~っと、チャートは放散虫が堆積して硬い石になったと聞きましたが、人間も地面に埋まっていればチャートみたいな硬い石になるのですか?」
 
小河原さんの答えは「放散虫にはケイ酸が含まれているので珪質化で硬くなるが、人間だと硬くならない」とのこと。まるでリアルな「ブラタモリ」「こどもでんわ相談室」のようではないか。
子供の知的好奇心を満たすには、ヒスイが拾える海岸だけでなく、きちんと説明できる人材は必要だ。ただの石ころが、名前と生まれた過程を知ると友だちのように思えて、ただの石ころではなくなる。
 
そこにヒトとの関わり合い「石と人の物語」が加わると、お宝に思えてくる。石斧が作られた石・装身具に使われた石・温石になる石・墓石に使われる石・・・etc。
 
興味を持った子供は自分で調べて、石博士、恐竜博士、縄文博士と呼ばれるようになる。佳きかな佳きかな。
 
 
上越市の石好きな人が、無料鑑定や石の説明のテントを出していて盛況だった。糸魚川のジオパーク友の会はやらないのだろうか?
 
 
 
 

 

 


藤の花は食える!らしい・・・食中毒になってもオラは知らんけんども

2022年05月04日 07時08分25秒 | 田舎暮らし
藤は不死に繋がる魔除けの花、食せば美容効果有り!と、どこからか聞きつけたリエ嬢が、拙宅の藤の花をちょうだいというので、そんなら食ってみせろとそそのかした。
あま~い!と美味そうに食って、しばらく経っても苦しむ様子もないので、オラも食ってみた。食用菊みたいな味と食感ではないか。
 
一晩経ってもリエ嬢からは食中毒になったと言ってこないから大丈夫そうだ。
 
天ぷら、おひたし、シロップ漬け、サラダやデザートの彩り、刺身のツマなどに使えそうですな。
 
 

 


スタッドピアスを作ってみたゾ・・・試行錯誤中

2022年05月02日 07時46分46秒 | ぬなかわヒスイ工房
以前からヒスイを接着するタイプのスタッドピアスを作っていないのか?と問合せがあったが、接着剤の経年劣化で外れないかと心配で作っていなかった。
しかし地元女性から依頼があったので、簡単には外れない工夫がされたピアス台を探し出し、接着剤もヒスイ職人がよく使っている100均製品ではなく、ジュエリー作家が使うタイプを専門店から仕入れた。
 
直径6㎜前後の半球状なので無駄になる端材が少ないのがいいし、超小型勾玉が作れないサイズから作ることができるのもいい。特に現在でも入手できないロウカン質という最上級のヒスイは、無駄が出ないように徹底的に使い切りたいし、10年後を考えればなおさら。
端材を出さない工夫と個々のヒスイの持つ個性を引き出すためにも、サイズと形状を統一規格で作らず、お好みでペアを選んでもらう方式を採用することにした。
 
そもそもペア製品だと、なんで同じサイズ、形状でなければ駄目?人間だって左右の手足や顔もシンメトリックではないではないか?
 
工業製品のような規格からの脱却は、身体性復興、多様性社会へのヒスイル・ネッサンスなのである!と、統一規格にしない正当性の言い訳を理論武装( ´艸`)
選んでもらいやすいように皮革を貼ったデイスプレイ台も自作したら、キノコのようだ。これも何度か作り直している。
そんな訳でネット販売はせず、個展や来客などの対面販売限定の商品にする。
最初に作ったデイスプレイ台はダイソー製品
ピアスのスタッグより孔が大きいため、小孔を開けた木材を接着して抜け落ちない工夫をした。しかし金色ベースだと翠が映えないことと、他に色々とあって皮革を貼ったデイスプレイ台を作った次第。
 
ロウカン質は年に数回だけ、私の考え方に共感してくれるお客さんにだけ買ってもらえればいい。
 
増築が終わったら試してみたいアイデアは山ほどある。幸いなことに装身具に詳しい女友達たちが相談に乗ってくれている。
 
 
 

共感こそチカラ・・・フォッサマグナミュージアム学芸員、香取拓馬氏の南極体験講演会

2022年05月01日 08時27分03秒 | 糸魚川自慢
フォッサマグナミュージアム学芸員の香取拓馬さんの南極の講演会を聴いて、海遊びの仲間として面白いばかりでなく、地球物理学方面の情報発信者、行政マンとしても得難い人材ということを確信した。
4月30日に能生の大洞地区公民館で開催された香取拓馬さんの講演会。寒いのに窓が開けられていたし、裸足のお父さんもいたのは、標高100mを超える大洞だからか?ちなみに私が大洞在住の登山家の青田浩さんに香取さんを紹介したことが切っ掛けで講演会が実現した。
 
これまでの糸魚川での学術講演といえば、俯いてボソボソ喋る業務報告といった印象で退屈なことが多かったのだが、その点、香取さんは異色だ。まずよく通る声が心地良い。緩急自在にして硬軟おり混ぜた話術も巧みだ。
 
最も異色なのは業務報告といったノリではなく、南極体験や地質学、鉱物の話を「面白い!」と、聴く者が自然に興味を起こす共感性を持っていることだ。香取さんご自身も共感する人なのだろう。
 
だから聴衆からの質問が多い。会場が公民館というのも双方向の座談会といった趣があって良かった。文化講演会と銘打った大ホールの講演会だと、質問のある方は挙手をお願いします!マイクをどうぞ!となるので、聴衆は委縮してしまってこうはいかんね。これは情報発信の在り方として優れている。
 
聴衆に共感してもらえないと、一方通行の情報発信に終わって届かない、響かないのだから。
 
香取さんは山だけでなく、海から観たジオパーク糸魚川の魅力を発信しようともしている。私も縄文や民俗学的な視点から、遺跡と海から観た糸魚川の魅力を発信してきた。自然と人の歴史が合わさってこそジオパーク糸魚川の魅力。
 
ケツを持とうではないか。