「糸魚川ヒスイ商組合」が、プレスリリースもなしにひっそりと解散したようだ。
https://itoigawa-hisuisyou.com/2022/04/07/%e7%b3%b8%e9%ad%9a%e5%b7%9d%e3%83%92%e3%82%b9%e3%82%a4%e5%95%86%e7%b5%84%e5%90%88%e3%80%80%e8%a7%a3%e6%95%a3%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/
なんどか入会を誘われたことがあるが、「ヒスイ文化研究会」なら私も入会を検討するのだが、ホームページに「世界最古のヒスイ文明発祥の地、糸魚川」とあり、「神代の時代から糸魚川の人々は日本中にヒスイを配っていた」などと、かなり恥ずかしい文言が書かれていたので入会を断っていた。
糸魚川のヒスイ加工は世界最古ではないし、ヒスイ文化ならともかくヒスイ文明となると如何なものか?文化と文明は明らかに次元が違うことを知るべきだし、いたずらにキャッチーな文言で宣伝すべきではないだろう。
後に続く文言も、神代の昔とするところを「神代の時代」となると「馬から落ちて落馬した」の類いの重ね言葉になっているし、宣伝用のテッシュペーパーじゃあるまいに「日本中にヒスイを配っていた」となると考古学的な意味どころか日本語としてあまりにも不適切。
せめて「世界最古級のヒスイ文化のまち糸魚川」「縄文の昔からヒスイ交易をしていた」ではないか?入会したら私も宣伝文句に賛同したことになるからと、お誘いしてくれた関係者にお断りの理由を説明しておいた。
しかし原石の保護の観点からの競売や公定化、加工機械や消耗品の共同購入や斡旋、技術の研鑽会もしないヒスイ商組合とはなんであったのか?
信用金庫や商工会が音頭をとって華々しく設立したヒスイ商組合が、人知れず解体した理由を関係者は検証する必要はあるのではないか?
商工会や行政が主導して、組織をつくりさえずれば産業・観光の育成になるという安易な考え方は見直した方がいい。
それは「ヌナカワ姫のラブロマンス」も同様で、一時は注目を集めても内実がないとやがては尻すぼみに衰退していくだろう。
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