peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヤマユリ(山百合)

2008年07月18日 | Weblog
一関市幸町のヤマユリ(山百合)
 2008年7月15日



2008年7月15日(火)、一関市幸町にある民家の庭でヤマユリ(山百合)
が花を咲かせていました。強い芳香が辺りに漂っていました。




一関市東山町のヤマユリ(山百合)
 2007年7月24日



2007年7/24(火)、久しぶりに一関市東山町長坂の唐梅館公園に
行きました。東山町総合体育館の前には花で「からうめだて」と
描いてありました。

 一関市に合併する前の旧・東山町のときの町花は「ヤマユリ」
だったので、唐梅館公園にヤマユリを植えたり、全国やまゆりサ
ミットを開催したりしましたので、その名残りがありました。

全国の自治体でヤマユリを自治体の花に選定している所が集まって
サミットを開催したときの開催記念碑






白色地の花びらの先は反転する。花びらの基部に毛がある。
花に強い芳香がある。また、花びらに赤褐色の斑点と黄色筋
が入って、全体に暗紅点が散らばる。花粉のついた6本の雄し
べに1本の雌しべ[柱頭]がある。
茎の頂部で枝分かれして、先に花をつける。花は横向きに咲く。
葉は互生する。

一関地方のヤマユリ(山百合) 2006年7月16日


2006年7/16(日)、一関地方でも各地で「ヤマユリ(山百合)」
が花を咲かせはじめました。余りにも匂いが強烈なため、我が家
では屋内に飾ることをしませんが、屋敷が広ければ庭植えで楽し
みたいものです。







ヤマユリ(山百合)ユリ科 ユリ(リリウム)属
 Lilium auratum
山地や丘陵の林縁や開けた傾斜地、草原などに生える日本特産の
多年草で、高さは1~2mほどになる。

古くから花を観賞するために栽培されてきた植物で、地下に鱗茎
があり年々大きくなる(園芸上は「球根植物」)。鱗茎は「ゆり根」
と呼ばれ、精進料理などに用いられたことが多いため、「料理百合」
「鳳来寺百合」「叡山百合」などと呼ばれる。鱗茎が美味なので食
用にするために広く栽培されている。

茎は直立し、葉は茎に互生し、短柄があり狭披針形から長卵形。葉身
は長さ10~15cm。

6~8月、直径15~26cmほどの大きな花をつける。花は白色で、花被片
の中央に淡黄色の条線があり、紅、紫茶褐色の斑点がある。漏斗状で
横向きに咲き、むせかえるような強い芳香がある。花は1茎に1~数個、
多いものは100個以上もつける。

 分布:本州(青森から大阪、和歌山、奈良、愛知、石川県以北に
分布し、北海道、四国、九州の一部に野生化している。)

[栽培]繁殖は分球、鱗片繁殖、種子。地上部の下部は日蔭となり、
上部は日当たりのよい条件でよく生育する。[花期]6~8月。

和名「ユリ」は、”大輪の花がそよ風にも揺れる様子に由来し
「百合」の漢字は、地下の球根[鱗茎]が多数[百ほど]の鱗片で重な
り合っているから「百合」と書く。”というのが通説だ。

しかし、中国から渡来のユリ根の乾燥品「百合(ひゃくごう)」
から、百合という言葉を引用したのだという説も説得力がある。

花色の変異に、花被片中央の条線が紅紫色になる「紅筋」、先が
紅色になる「口紅」、条線と斑点がほとんどない「白黄」、条線は
なく斑点が黄色の「白星」がある。

仲間には、伊豆諸島に分布するヤマユリの変種の「サクユリvar.
platyphyllum」がある。ヤマユリに似るが、花びらの斑点が黄色で
葉は長卵形。
また、葉が細く、淡紅色で、半開きの花を咲かせる「ササユリ」、
淡紅色の花が半開きの「ヒメサユリ」などがある。

アゲラタム(Ageratum)/アゲラタム・ホウストニアナム

2008年07月18日 | Weblog
一関市幸町のアゲラタム(Ageratum)
 2008年7月15日





2008年7月15日(火)、一関市幸町の国道284号線上歩道橋のそばに
つくられた幸町民区の花壇で「アゲラタム(Ageratum)」が花を咲
かせはじめていました。花期が長いため、そちこちの道路沿いの花
壇などに植えられています。






一関市舞川のアゲラタム(Ageratum)
 2006年8月10日




8/10(木)、一関市舞川地区の国道脇につくられた花壇に
「アゲラタム」が花を咲かせていました。





アゲラタム(Ageratum)キク科 アゲラタム(カッコウアザミ)属
Ageratum houstonianum
メキシコ、ペルー原産の多年草。和名はオオカッコウアザミ(大藿
香薊)だが、アザミとは異なる種類。原産地では野生化していると
のこと。

アゲラタム属は熱帯アメリカに約60種あるが、普通「アゲラタム」と
いうと本種や、この系統の園芸品種を指す。

原産地では亜低木(多年草)だが、霜に当たると枯れるので日本では
春蒔きの1年草として育て、花壇や鉢植えにして観賞する。高さは20~
50cmになる。草丈約15cmの矮性種が育成されて花壇の縁どりや鉢物に、
高性種は切花用として広く栽培されている。

葉は下部では対生、上部では互生し、基部が広めの卵形で皺と毛が多
い。
 
花は日が短くなると咲き、5~11月にかけてパフ状の小さな花を次々に
咲かせる。9~10月に盛りになるが、早春に種子まきしたものは5月頃か
ら開花する。

頭花は直径1.5~2cmほどで、筒状花だけでできている。長い雌しべが
突き出て、頭花はふわふわした感じになる。花色は青紫、赤紫、桃、白
青、淡桃など。切花用品種は夏は開花せず、秋にまた開花する。花壇に
群植すると絨毯のように見えて美しい。

なお、古くから日本でカッコウアザミの名で、花壇や切花用に栽培さ
れてきたのは、同属のコニゾイデスA.conyzoidesとのこと。

園芸品種に「F1たかねcv.F1Takane」や「ババリアcv.Bavaria」、[ブ
ルー・ハワイcv.Blue Hawaii」などがある。
[栽培]早春に播種すると4~6月に開花する。
アゲラタム(カッコウアザミ)属 Ageratum
熱帯アメリカに43種が分布する一年草または多年草、低木。属名は
「古くならない」の意で、花色が長く褪せないことにちなむ。

キョウチクトウ(夾竹桃)

2008年07月18日 | Weblog
一関市幸町のキョウチクトウ(夾竹桃)
・白花 2008年7月15日






2008年7月15日(火)、一関市青葉町と幸町の間を通る国道284号線沿い
の民家の門口で、キョウチクトウ(夾竹桃)が白色の花を咲かせていま
した。電柱の町名表示を見ると幸町に属するようです。





キョウチクトウ(夾竹桃)
キョウチクトウ科 キョウチクトウ(ネリウム)属
Nerium oleander var.indicum
 インド原産の常緑低木。温暖な地方では観賞樹として公園や庭園
に沢山植えられている。幹は3~4mになる。葉は厚い革質で狭披針
形、長さ7~15cm、両面毛はなく、普通は3枚ずつ輪生する。

6~9月、枝先に花序を出し、花弁がねじれた芳香のある花を多数
開く。花冠は筒状鐘形で直径3~5cm。花の色は一般に紅紫色である
が、淡紅、紅、白、黄色、八重など品種が多い。枝葉や花は有毒。

従来、セイヨウキョウチクトウ(西洋夾竹桃)N.oleanderとは別
種とされてきたが、新しい分類ではその変種として扱われる。花冠
基部の付属突起が4~7裂に深裂し、花に芳香を有することが相違点。

日本には江戸中期に渡来し、都市環境に耐えることから街路樹とし
て植栽されてきた。近年育種が進み、赤から白、黄色、覆輪、八重
など多くの品種が育成されている。

[栽培]特に土質は選ばず、乾燥過湿いずれにも強い。繁殖は一般的
に高温期に挿木する。[花期]6~9月。分布:インド、中近東。
キョウチクトウ(ネリウム)属 Nerium
インド原産の常緑低木で、1種が知られ、園芸品種が多く作られてい
る。丈夫で耐寒性があるため日本各地に植栽されている。