peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヤマアジサイ(山紫陽花)「クロヒメ(黒姫)」

2008年07月01日 | Weblog
みちのくあじさい園のヤマアジサイ(山紫陽花)
「クロヒメ(黒姫)」2008年7月1日







2008年7月1日(火)、6月28日(土)から「あじさいまつり」が開催されている
一関市舞川字原沢111にある「みちのくあじさい園」に行ってきました。150,000
㎡の広大な杉山内に、250種・25,000株の紫陽花が咲き誇るそうです。早咲きのヤマアジサイ(山紫陽花)から遅咲きの西洋紫陽花まで沢山植栽されていますので、7月27日(日)まで十分楽しめそうです。この日は、「まだ咲いている花の数が少ないから」ということで、入園料金:大人800円のところ500円にしていただきました。小人:400円。開園時間:9:00~18:00(入園は17:30まで)、土・日・祝日は7:30から。園主:伊藤達朗
みちのくあじさい園:http://www.h4.dion.ne.jp/~mi-aji
紫陽花の花苗売り場







ヤマアジサイ(山紫陽花)「クロヒメ(黒姫)」
アジサイ科 アジサイ属 Hydrangea serrata
ヤマアジサイ(山紫陽花)は、別名「サワアジサイ(沢紫陽花)」といい、
内陸の湿度のある山林に自生する落葉低木。小型で葉に光沢がなく、変異の
幅も地域差も最も大きい。性質に地方性があり、多くの変異種(色や花の形、
咲き方、枝のつき方などが変化したもの)が見い出されて趣味者の話題を呼
んでいる。ベニガク、七段花、アマチャなどは江戸時代後期の古書にも記載
があるとのこと。現在見い出されている変異種は150種を超えるそうです。
北海道の一部、本州、四国、九州に分布する(日本アジサイ協会の資料より)
 黒姫(くろひめ)は、奈良万葉植物園で見い出されたもので、端正な
濃い紫色の花。新枝も黒い。

イワガラミ(岩絡み)

2008年07月01日 | Weblog
一関市東山町のイワガラミ(岩絡み)
 2008年6月29日




2008年6月29日(日)、一関市東山町長坂にある唐梅館公園の中で、
松の木に絡まったイワガラミ(岩絡み)が花を咲かせていました。
公園内なのでそのままにしてあるのだと思いますが、絡みつかれた
松の木は枯れていました。材木として利用する場合、これでは困る
ので、早いうちに切られてしまうのでしょうね!








イワガラミ(岩絡み)ユキノシタ科 イワガラミ属
Schizophragma hydrangeoides
山地の林縁や林間のギャップ、いわばなど、やや明るい場所に
普通に生えるつる性の落葉木本。幹や枝から気根を出して岩や
木に這い登り、長さ7~10mに達する。和名は「イワガラミ」だ
が、樹木に絡むことが多い。
茎は太いものは直径約8㎝にもなり、樹皮は厚い。前年枝の樹
皮は縦に裂けてはがれ落ち、灰色になる。若枝は淡褐色~赤褐
色。気根は主に2年目以降の枝から出る。
葉は対生し、葉身は長さ5~15㎝、幅5~10㎝の広卵形で、先は
鋭く尖り、基部は円形~浅いハート形。縁には粗くて鋭い鋸歯
がある。鋸歯は葉の先にいくほど大きくなる。岩上の株や林内
を這う枝のものは葉の長さが2㎝に達しないものもある。表面は
脈上に毛がある。裏面は白色を帯び、主脈と脈腋に長い毛が密
生する。葉柄は長さ3~10㎝、白色~褐色の毛が散生する。

6~7月、枝先に白い装飾花が目立つ直径10~20㎝の散房花序を
つける。装飾花は1個の萼片が大きく花弁状になったもので、長
さ15~35㎜、幅10~20㎜の卵形~広卵形で、脈が目立つ。両性花
は小さく、多数集まってつく。両性花の花筒は長さ約1.5㎜の倒
円錐形で、短毛が密生する。花弁は白色で5個。先端はくっつい
たまま開かず、帽子を脱ぐように脱落する。雄しべは10個。花
柱は1個、柱頭は頭状で4~5裂する。

果実は果。長さ5~7㎜の倒円錐形で、10個の稜があり、先端
に花柱が残る。9~10月に熟す。熟すと稜と稜の間が割れて種子
がこぼれ落ちる。種子は線形で長さ3~3.5㎜、両端は尖る。

ツルアジサイに似ているが、ツルアジサイは装飾花も萼片が3
~4個あり、葉の鋸歯が小さくて、片側に30個以上ある。イワガ
ラミの鋸歯は20個以下。

分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島