peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ダイコンソウ(大根草)/オオダイコンソウ(大大根草)

2008年07月28日 | Weblog
青森県尻屋崎灯台付近のダイコンソウ(大根草)
/オオダイコンソウ(大大根草) 2008年7月20日








2008年7月20日(日)、青森県下北郡東通村大字尻屋字尻屋崎にある
尻屋崎灯台に行きました。灯台の前に広がる草原でダイコンソウ(大
根草)と思われる植物が黄色い花を咲かせていました。花の盛りは過
ぎていてほとんどが実になっていました。
仲間に「オオダイコンソウ(大大根草)」というのがあるそうですの
で、画像のものはそちらかもしれません。







ダイコンソウ(大根草)バラ科 ダイコンソウ(ゲウム)属
Geum japonicum
丘陵、山地の林縁、野山の草やぶ、山道沿い、谷川のへりなどに自生
する多年草。高さは25~60cmぐらい。根生葉は頂小葉と側小葉とで構
成され、どちらの小葉も丸みがある。和名はこの根生葉がダイコン(
大根)の葉に似ていることによる。

花は黄色の5弁花で雄しべも雌しべも多数で、ガクは5裂する。花後に
実が熟すが、実の先に小さな付属物があり、とれやすい。実の先は鉤形
に曲がり、人や動物につく。

仲間には、北海道と本州に分布するオオダイコンソウGeum aleppicum
とカラフトダイコンソウがある。オオダイコンソウの根生葉の頂小葉は
尖り、実の集合は楕円球状。高さは60~100cmほどで、全草に開出する
粗い長毛がある。花径は15~20mmでダイコンソウに似ている。花色は黄。
カラフトダイコンソウの茎葉は扇形で大きい。

ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)/モントブレチア

2008年07月28日 | Weblog
一関市舞川のヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
 2008年7月26日





2008年7月26日(土)、一関市舞川(相川)地区を通る206号線の
「なの花バス」18区集会所前停留所近くの花壇で、ヒメヒオウギ
ズイセン(姫檜扇水仙)が朱赤色の花を沢山咲かせていました。





一関市街地のヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)/モントブレチア
 2007年7月17日



2007年7/17(火)、一関市街地の地主町通りの街路樹の根もとな
どに植えられている「ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)/モン
トブレチア」が、朱赤色の花を咲かせていました。


朱赤色の花が花穂の下から咲いていく。




ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)/モントブレチア
アヤメ科 ヒメトウショウブ属
Crocosmia×crocosmiiflora
南アフリカ原産の多年草(球根植物)。かつては「モントブレチ
ア属」とされていたため、その名残で「モントブレチア」の名で
親しまれている。別名:クロコスミア

1880年以前にフランスで「ヒオウギズイセンCrocosmia aurea」
と「ヒメトウショウブCrocosmiiflora pottssi」(共に南アフリ
カ原産)の交配によって作出された園芸品種。1890年頃に日本に
渡来。今では各地の日当たりのいい空き地などに野生化し、在来
植物のように広く分布している。

当初は鑑賞のために、庭園に植えられていたり、鉢植えにして
大切にされていたが、丈夫で繁殖力が強いので、人家のまわりの
空き地などに棄てられて野生化していったという。

高さは40~90cmになり、細長い葉が2列に互生する。葉の中央に
縦の隆起した筋がある。6月のはじめ頃に葉の間から花茎を伸ばし
、上部で分枝して橙色~朱赤色の花をつける。花期:6~8月。
花は直径3~4cm。内側と外側の花びらがあり、共に鮮やかな朱赤
色。花の下部は合着して筒状。雄しべが3つと雌しべ[花柱]が1つ
ある。雌しべの先は3裂している。地中にクロッカスと同じような
球根がある。

和名は、葉の基部が日本在来の「ヒオウギ(檜扇)」の葉の基部
に少し似ていること、ヒオウギに比べて草姿や葉が小さいことで
「ヒメ(姫)檜扇」とつき、水仙のような球根(球茎)があるので
「水仙」がついたとのこと。

1属1種でほかに中間はないとのこと。本種の名前「ヒメヒオウギズ
イセン」と似た名前の草がある。「ヒメヒオウギ」と「ヒオウギズ
イセン」である。共に原産地は南アフリカ。