peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ハイネズ(這杜松)

2008年07月29日 | Weblog
青森県尻屋崎灯台付近のハイネズ(這杜松)
 2008年7月20日








2008年7月20日(日)、青森県下北郡東通村大字尻屋字尻屋崎にある
尻屋崎灯台に行きました。灯台は津軽海峡の波と太平洋の波がぶつか
り会う辺りに建っていますが、津軽海峡側の灯台付近に「ハイネズ(
這杜松)」と思われる背の低い樹木が実を沢山つけていました。





ハイネズ(這杜松)ヒノキ科 ビャクシン属
Juniperus conferta
海岸の砂地や岩上に生える常緑低木。幹は低く地面を這い、四方に
枝を広げて大群落をつくる。樹皮は灰褐色。葉は長さ1~2cmの針状
で、3輪生する。先は鋭く尖り、触ると痛い。表面には白い気孔帯が
ある。雌雄別株。

花期は4月頃。雄花は長さ4mmほどの楕円形で黄褐色。雌花は球形。
球果は直径8~10mmの球形で液果状。翌年の9~10月に熟し、紫黒
色になる。表面は白いロウ質に覆われる。
ミヤマネズ(深山杜松)J.communis var.nipponica
仲間のミヤマネズは常緑低木で、北海道のアポイ岳、本州北部の
高山に生える。葉は針状で、わずかに弓状に曲がる。先は尖るが、
かたくないので触っても痛くない。葉の表面にはごく細い白線が
ある。

ナツグミ(夏茱萸)/ダイオウグミ/ビックリグミ

2008年07月29日 | Weblog
ナツグミ(夏茱萸)/ダイオウグミ
/ビックリグミ 2008年7月20日








2008年7月20日(日)、青森県下北郡東通村大字尻屋字尻屋崎にある
尻屋崎灯台を見てから、砂子又地区にある東通村役場や新しくできた
東通村(統合)中学校校舎などを車窓から眺めて帰路につきました。
役場に行くには主要地方道「むつ尻屋崎」線(6号線)の岩屋地区か
ら県道248号線を通って砂子又地区に出ましたが、役場の近くには上北
郡六ケ所村の方からむつ市まで続いている立派な国道338号線がありま
した。

この国道沿いの上田屋地区に1998(平成10)年11月に開店した「鉞家
(まさかりや)」という評判のソバ屋があるというので連れて行って
もらい、うわさ通りのおいしいソバを御馳走になってきました。
店には栽培しているというソバ畑の写真やそば打ちの実演写真が掲示
されていました。

注文したソバが出来上がるのを待っているとき、妻が真っ赤に熟した
ナツグミ(夏茱萸)の実を見つけてくれました。気をつけて見ないと
緑の葉に隠れて見えないことが多いのではないかと思いますが、よく
見つけてくれました。






ナツグミ(夏茱萸)グミ科 グミ(エレアグヌス)属
Elaeagnus multiflora
北海道から九州までに広く自生する落葉低木で、高さはふつう3~
5mになる。枝は赤褐色で刺がある。葉は互生し、長さ3~8cmの長楕
円形または楕円形。葉の幅は変化が多い。
葉の表面にははじめ星状の鱗片がある。裏面には銀白色で褐色の星
状毛が生える。

4~5月、葉のつけ根に淡黄色の筒状花を垂れ下がってつける。果実
は約15mmの楕円形で、6-7月頃赤く熟し、甘味があり食べられるが渋
い。花柄は花のあと伸びて、果期には長さ3~5cmになる。実のなる庭
木として愛植される。

本種の果実が大型の種類を「タワラグミ(俵茱萸)」、さらに大き
い種類を「ダイオウグミ(大王茱萸)」または「ビックリグミvar.
gigantea」といい人気がある。

秋に熟し、果実が丸い種類を「アキグミ(秋茱萸)E.umbellata」と
いい、ときに植えられる。
[栽培]耐病性、耐寒性、耐暑性など強い。繁殖は挿木が容易であるが、
実生も行われる。[果期]晩夏から初冬。
グミ(エレアグヌス)属 Elaeagnus
日本を含むアジア、南ヨーロッパ、北アメリカに約45種の落葉、常緑
低木、高木がある。いずれも刺があるが、実や葉を観賞するために公園、
庭園などに重用される種類が多い。

トウグミ(唐茱萸)/タワラグミ(俵茱萸)

2008年07月29日 | Weblog
一関市東山町のトウグミ(唐茱萸)の赤い実
  2008年6月16日



2008年6月16日(月)、一関市東山町長坂字町の農家と思われる
民家の庭先(生垣)で、「トウグミ(唐茱萸)」が真っ赤に熟し
た実をつけていました。




一関市街地のトウグミ(唐茱萸)の赤い実
 2007年6月29日


2007年6/29(木)、一関市街地の民家の軒先に植えられている
「トウグミ(唐茱萸)」が、真っ赤に熟した果実をつけていまし
た。子供のころ、食べ過ぎたために「浣腸」される羽目に陥った
思い出がありますので懐かしい感じがします。口に含んでみると
かなり渋味を感じました。(食べない方が無難かも!)



トウグミ(唐茱萸)グミ科 グミ(エレアグヌス)属
 Elaeagnus multiflora var.hortensis
山野の日当たりの良い所に生える落葉小高木で、庭木としても
よく植えられている。幹は立ち上がり、よく枝分かれし、高さ
は普通3~5mになる。枝は赤褐色、グミの仲間は枝に刺のある
ものが多いが、このトウグミは枝に刺がない。葉は有柄で互生し、
長さ4~10cmの長楕円形または楕円形で、裏面には白色と褐色の
鱗片がある。

4~5月、葉腋に淡黄色の筒状花が1~2個ずつ垂れ下がってつく。
花柄は花が咲いた後伸びて、果期には長さ3~5cmになる。果実は
広楕円形で、長さ1.5㎝ほどで、6~7月ごろ赤く熟す。甘味があっ
て食べられるが、渋い。
 実の形から「タワラグミ(俵茱萸)」とも呼ばれる。
分布:北海道(渡島半島)、本州、四国、九州。
グミ(エレアグヌス)属 Eleagnus
日本を含むアジア、南ヨーロッパ、北アメリカに約45種の落葉、
常緑低木、高木がある。いずれも刺があるが、実や葉を観賞する
ために公園、庭園などに重用される種類が多い。

本種の園芸品種で果実が大型で、長さ2㎝ほどもある種類をダイ
オウグミ、またはビックリグミvar.giganteaといい人気がある。

グミの仲間には、トウグミやナツグミなどのように春に花が咲
くもののほか、秋に花が咲くものがある。秋に花が咲くものには、
ツルグミE.glabra、ナワシログミE.pungens、マルバグミ(オオ
バグミ)E.macrophyllaなどがあり、いずれも翌年の春から初夏
に果実が赤く熟す。また、アキグミE.umbellataのように、春に
花が咲き、秋に果実が熟すものもある。
[栽培]耐病性、耐寒性、耐暑性など強い。繁殖は挿木が容易で
あるが、実生も行う。[果期]晩夏から初冬。