peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

タチフウロ(立風露)

2008年07月21日 | Weblog
青森県東通村のタチフウロ(立風露)
 2008年7月20日









2008年7月20日(日)、むつ・下北半島への旅は、昨夜の中に大事な
用事が済んで、この日は下北郡東通村大字尻屋字尻屋崎にある尻屋崎
灯台などの見物に出かけました。
広大な尻屋崎灯台付近の草原には周年「寒立馬(かんだちめ)」と
呼ばれる馬が放牧されていますので、この草原で咲いている花は、馬
が食わない植物だと思いますが、タチフウロ(立風露)と思われる植
物が花を咲かせていました。
かなり暑い日でしたが、心地よい海風が絶えず吹いていて、あまり暑
くは感じませんでした。




タチフウロ(立風露)
フウロソウ科 フウロソウ(ゲラニウム)属
Geranium krameri
山地の草地に生える多年草で、高さは60~80cmになる。茎や葉柄、
花柄には下向きの毛がある。葉は幅5~12cmで、掌状に5~7つに深
く切れ込む。葉の表面や縁、裏面の脈上には粗い毛がある。

7~9月、直径2.5~3cmの花がまばらにつく。花弁は淡いピンク色
で、濃い紅色の脈が目立つ。花数が少なく、色も淡いので、やや地
味な感じがする。
和名は、ほかのフウロソウに比べてすーっと伸びた感じがするこ
とに由来するとのこと。

分布:本州(東北~中部地方)、四国、九州

仲間には「ハクサンフウロ(白山風露)G.yesoense var.nipponicum」
や「チシマフウロ(千島風露)G.erianthum」「グンナイフウロ(郡
内風露)G.eriostemon var.reini」「ツクシフウロ(筑紫風露)G.so
-boliferum var.kiusianum」「ゲンノショウコ(現の証拠)G.nepale
-nse spp.thunbergii」などがある。