peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

青森県東通村尻屋崎の寒立馬(かんだちめ)

2008年07月24日 | Weblog
青森県東通村尻屋崎の寒立馬(かんだちめ)
 2008年7月20日











2008年7月20日(日)、青森県下北郡東通村大字尻屋字尻屋崎にある
尻屋崎灯台に行ってきました。灯台の近くに寒立馬(かんだちめ)
呼ばれている馬が集まっていました。観光客が大勢来るので、餌でも
貰えると思って寄って来るのでしょうか?仔馬を連れた母親馬もいま
した。





ハーレーに乗ってやって来た青年と寒立馬







寒立馬(かんだちめ)について
尻屋崎の岬全体にいる「寒立馬(かんだちめ)」と呼ばれている馬
は、野生馬ではなく、飼い主がいる馬です。南部馬を祖先にもち、
改良を重ねた田名部馬をフランスのブルトン種などと交配し、尻屋
地区独自の農用馬にしていたもので、粗食や寒さに強いのが特徴です。

古くから地元の人たちは「野放し馬」と呼んでおり、特定の呼び名は
なかったそうです。昭和45年、当時の尻屋小中学校々長の岩佐勉氏が
尻屋の人たちの前で「東雲に 勇みいななく 寒立馬 筑紫ケ原の
嵐もののか」という歌を詠んだことから、「野放し馬」は「寒立馬」と
呼ばれるようになったそうです。「寒立ち」というのは、マタギ(狩人)
の間で、カモシカが厳寒の中、身じろぎもせずにたたずむ姿をそう呼ん
でいたとのことで、「野放し馬」が厳寒の風雪の中、じっとたたずむ姿
から「寒立馬」の言葉が生まれたのだと思います。

ノコギリソウ(鋸草)&エゾノコギリソウ(蝦夷鋸草)

2008年07月24日 | Weblog
青森県尻屋崎灯台付近のノコギリソウ(鋸草)
&エゾノコギリソウ(蝦夷鋸草) 2008年7月20日







2008年7月20日(日)、青森県下北郡東通村大字尻屋字尻屋崎にある
尻屋崎灯台に行ってきました。いい天気に恵まれ、灯台周辺で花を咲
かせていた植物の写真を沢山撮ることができました。

ただ、この広大な草原には「寒立馬(かんだちめ)」と呼ばれている
馬が放牧されていて、周辺の草を自由に食べてしまいますので、花を
咲かせている植物は「馬も食わない植物」ということになりそうです。

ノコギリソウ(鋸草)が圧倒的に多かったのですが、エゾノコギリソ
ウ(蝦夷鋸草)と思われる植物が同じ所に咲いていました。図鑑には、
「葉に切れ込みがなく、頭花がノコギリソウより大きい」と書いてあ
りました。
ノコギリソウ(鋸草)






ピンク色の花





エゾノコギリソウ(蝦夷鋸草)と思われる植物



エゾノコギリソウ(蝦夷鋸草)
キク科 ノコギリソウ(アキレア)属
Achillea ptarmica var.macrocephala
山野の日当たりのよい草地に生える多年草。高さ10~100cmになり
、茎の上部には密に伏毛がある。葉は細長い楕円形で、縁には比較
的整った細かい鋸歯があるが、ノコギリソウのような深い切れ込み
はない。

花期は7~8月。頭花はふつう白色で、直径1~3cm。ノコギリソウ
の仲間の中では比較的大きい方で、ややまばらにつく。舌状花の数
も多く、12~19個が筒状花の周りを2列に並んでいる。

和名の「鋸草」は、葉のへりに沢山の鋸歯状の欠刻が入ることに
由来する。

分布:北海道、本州(中部地方以北)
一関市厳美町のノコギリソウ(鋸草)
 2006年6月17日



2006年6/17(土)、一関市厳美町の名所・厳美渓に近い農家の庭先で
「ノコギリソウ(鋸草)」が花を咲かせていました。




ノコギリソウ(鋸草)キク科 ノコギリソウ(アキレア)属
 Achillea alpina(sibirica)
山地の草原などに生える多年草で、高さは50~100cmになる。葉は
互生し、柄がなく、長さ10cmほどで、縁は櫛(クシ)の歯のように
規則正しく切れ込む。
和名の「ノコギリソウ(鋸草)」は、この規則正しく切れ込む葉
を「鋸の歯」に見立てたもの。

6~9月、茎の先に直径1cmほどの頭花が密に集まってつく。頭花の
外側には白色の舌状花が5~7個あり、中心に筒状花が多数ある。
分布:北海道、本州

なお、鋸草の仲間は学名のまま「アキレア」とも呼ばれ、北半球に
約100種あるといわれており、日本には「ノコギリソウ」や「エゾノ
コギリソウ(蝦夷鋸草)」など4種が自生している。

多く栽培されるのは「セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)」やその
園芸品種などで、草丈は60~80cm、葉が糸のように細かく切れ込み、
頭花が小さい。花色は原種と同じ白のほか、黄、赤、橙、桃色など。
 
この仲間は直立する茎先に小さな花が傘状に集まってつき、葉が鋸
の歯に似ているのが特徴。