2010年8月19日(木)、一関市東山町長坂にある唐梅館森林公園に行きました。久しぶりに頂上にある「唐梅館址」まで登りました。磐井里まで通じている自動車道沿いに生えているクサギ(臭木)が、芳香を放ちながら今を盛りと花を咲かせていました。
(上)猿沢川と東本町の住宅街、手前が安養寺。真ん中に見えるのが本町橋。10年程前のことだが、この川が氾濫して水浸しになったことがあった。
(上)東山町長坂字町を中心とする東山町の繁華街。郵便局、信用金庫、書店などがある。
(上)東山町長坂字久保&柴宿地区。東山町一大きな住宅団地になっている。
クサギ(臭木) クマツヅラ科 クサギ属 Clerodendron trichotomum
山野の林縁や川岸などの日当たりのよい所に普通に生える落葉小高木。高さは普通3~5m、時に9mになる。樹皮は灰色で丸い皮目が多く、老木では縦に浅い割れ目ができる。葉は対生し、長さ8~20㎝の三角状心形または広卵形で、先は尖り、基部は円形。縁にはまばらに浅い鋸歯があるか、ほとんど全縁。脈上に軟毛が散生することがある。葉柄は2~10㎝と長い。枝や葉を傷つけると独特の臭気があるのでこの名がある。
8~9月、枝先の葉腋から長い柄のある集散花序を出して、直径2~2.5㎝の香りのよい白い花を多数つける。花冠は長さ2~2.5㎝の細長い筒状で、先は5裂して平開する。雄しべ4個と雌しべ1個は長く花冠の外に突き出て、先端は上向きに曲がる。白い花冠と赤い萼との組み合わせがユニーク。葯は黒紫色で丁字形につき、花粉は花の匂いに誘われて集まるガ(蛾)やチョウ(蝶)の体について運ばれる。萼片は長さ約1㎝の卵形で、果期には平開して美しい紅色になって、大きく開き、果実とのコントラストが美しい。分布:日本全土。
果実は直径6~7㎜の球形で、光沢のある藍色に熟す。若葉は食べられる。果実をわら(藁)の灰汁で煮出した液で布を染めると浅黄(あさぎ)色になる。根は薬用にする。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/49708252d3daff4dd2eb5b2d03920aa1
[peaの植物図鑑:クサギ(臭木)の実]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%AF%A5%B5%A5%AE[peaの植物図鑑:クサギ(臭木)の花]