2010年8月19日(木)、一関市東山町長坂にある「唐梅館址」に登りました。頂上の館址から一段下の平地の草地にツルボが花を沢山咲かせていました。花は茎頂まで達していて盛りを過ぎているように見えました。
ツルボ(蔓穂) ユリ科 ツルボ属 Scilla scilloides
別名:スルボ山野の日当たりのよい草原などに生える多年草。地下には卵球状のりん(鱗)茎があり、、長さ2~3㎝になる。外皮は黒褐色を帯びる。葉は線形で長さ10~25㎝、幅4~6㎜あり、内側は浅く窪み、厚くて柔らかい。
8~9月、細長い葉の間から20~40㎝の花茎を伸ばし、その先端に4~7㎝にわたり穂のような総状花序をつけ、淡紫色の小花を沢山つける。花被片6個は平らに開き、長楕円状倒披針形で長さ3~4㎜ある。雄しべは6個あって花被片とほぼ同じぐらいの長さである。花糸は糸状で下半部は広がる。分布:日本全土。
四国・九州には大型で、葉幅が2㎝にもなるオニツルボがある。栽培:年間を通してよく日の当たる場所で管理し、灌水は一日一回を目安に過湿にならないように行う。肥料は春と花後に有機質肥料を1~2回与える。硬質赤玉土と硬質鹿沼土を混合した用土を使い、中深鉢に水はけ良く植え付ける。増殖は春に植え替えを兼ねて分球する。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の野草」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]