2011年10月22日(土)、千厩ショッピングモール「エスピア」(一関市千厩町千厩字東小田)で、10/22(土)~10/23(日)の日程で開催中の千厩野草の会(金野昌敏会長)主催の「秋の山野草展」を見に行ってきました。会場出入口の廊下では、山野草などが展示販売されていましたが、それらの中にハシカンボクの名札をつけた植物がありました。淡紅色の花を咲かせたものと、白色の花を咲かせたものと2種類でした。
ハシカンボク(波志干木) ノボタン科 ハシカンボク属 Bredia hirsuta
別名:ハシカン・ノカイドウ。九州(鹿児島県南部、屋久島以南)、沖縄などに自生する日本固有の常緑半低木。高さは約1mになる。本年枝と葉柄には淡褐色の剛毛と短毛が生える。葉は対生し、長さ4~10㎝、幅2~5㎝の卵形~卵状長楕円形で、5~7個の平行脈がある。薄い革質で縁には細かい鋸歯があり、鋸歯の先端には剛毛が生える。両面とも有毛で、特に裏面の脈上や葉柄には剛毛と短毛が多い。、葉の裏面は帯白色。葉柄は長さ1~8㎝で赤みを帯びる。葉の先は尖り、基部はやや心形。
7~9月、枝先に集散花序を出し、淡紅色で直径約1.5cmの花をやや多数開く。花弁は菱形状倒卵形で4個。雄しべは8個。長い雄しべが4個と短い雄しべが4個。長い雄しべの葯は淡紅色、短い雄しべの葯は黄色。蕚筒は長さ約4㎜。花糸は黄白色。蕚片は4個で花の後も残る。果実は蒴果で長さ約7㎜の倒円錐形で上部はくぼむ。種子は倒卵形で小さい。和名の由来は、沖縄で波志干(はしかん)と呼ばれていたことによる。
[山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑4・樹に咲く花(離弁花2)」&