2011年9月17日(土)、福島県指定天然記念物「金山(かねやま)のビャッコイ自生地」を訪ねました。現地(福島県白河市表郷金山字上谷地&瀬戸原)には駐車場が見つからず、200mほど離れた鶴子山公園方面へ向かう道沿いにある竹ヤブの脇に駐めました。
下の画像は、最初に進行して行った道沿いに不動清水の湧水が流れる堀のような中に生えていたビャッコイで、まわりにはツリフネソウが沢山花を咲かせていました。
ビャッコイ ビャッコイ科 ビャッコイ属 Isolepis crassiusculus Hooker
カヤツリグサ科 ホタルイ属の多年生植物とされてきたが、最近の研究でビャッコイ科 ビャッコイ属として独立させている。ビャッコイ属の植物は日本には1種しか知られていないが、世界ではスウェーデンなどに約70種あるという。ホタルイ属やハリイ属とは痩果に刺針がないことで区別される。ビャッコイ属は稈を分枝して走出状に這う。
起源は遥か氷河期時代といわれ、悠久の時を生きてきた植物とのこと。ビャッコイ自生の条件は水温常時10~12℃、半陰半陽(午前中陰り、午後から日差しが出る)、きれいな水が湧き出るなどの条件が揃っていないといけないとのことで、長い時間の様々な偶然が氷河期から現代まで生命を繋いできたものと思われる。昭和30年代には湧き水の出る水路を塞ぐほどの量があったビャッコイだが、最近の灌漑用水整備などで水量が減り、現在は絶滅危惧種に指定されているそうです。
http://hos0.big.ous.ac.jp/~hoshino/Labo/colorzukan/byakzk/byako.htm [ビャッコイ]
http://rakuras.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-948b.html [白河市表郷地区の「ビャッコイ」~第三回 白河の歴史「学びの会」より]
http://senpai3330.blog41.fc2.com/blog-entry-795.html