2011年10月2日(日)、花巻市石鳥谷町五大堂と思われる国道456号線沿いの休耕田に群生したイヌタデ(犬蓼)が、紅紫色の小さな花を沢山咲かせていました。
イヌタデ(犬蓼) タデ科 タデ属 Persicaria longiseta
野原や道ばた、畦地、畑、空き地などに生える一年草。茎は赤味を帯び、下部は横に這って枝分かれして伸び、上部は立ち上がって高さ20~50㎝。葉は互生し、長さ3~8㎝の広披針形で、表面の葉脈上にも毛がある。
6~10月、茎の上部に総状花序をつくり、淡紅紫色の小さな花をびっしりと付ける。花穂は長さ1~5㎝。実は黒く、花に包まれたまま熟す。葉に辛味もなく役に立たないということで「犬」を冠して名付けられた。アカマンマ(赤飯)の名前でも親しまれている。分布:日本全土。
近縁種として春咲き種のハルタデ(春蓼)、夏咲き種のオオケタデ(大毛蓼)、ハナタデ(花蓼)、秋咲き種のサクラタデ(桜蓼)、ヤナギタデ(柳蓼)などがある。
栽培管理:日当たりの良い場所で管理し、水切れに注意する。肥料は少量を与え、鉢で肥培し過ぎると丈が間伸びするので注意する。浅鉢に田土または赤玉土と腐葉土を混合した用土で植え付ける。殖やすには実生。
[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]