peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市大東町摺沢のアブチロン・ヒブリドゥム  2011年10月16日(日)

2011年10月18日 | 植物図鑑

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2011年10月16日(日)、一関市立大東図書館(一関市大東町摺沢字新右エ門土手12-2)に行きました。図書館の向かい側にある道路沿いの民家の庭に置かれたアブチロンが真っ赤な花を沢山咲かせていました。この画像の品種は’アンダルシアスーパー大輪レッド’ではないかと思われます。

http://www.library.city.ichinoseki.iwate.jp/info-daito.html [大東図書館ご利用案内]

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アオイ科 アブチロン属 Abutilon:属名はギリシャ語の「牡牛」と「下痢」の2語からなり、この植物が家畜の下痢止めに薬効があるということに由来する。熱帯から亜熱帯、温帯に約150種ほど分布する半耐寒性常緑宿根草(多年草)、低木、小高木で、熱帯地では花壇、庭園、寒地では温室内で植栽するか鉢植えとする。本属は花に萼状総苞がない点がほかの属と異なる。現在は野生種より多くの交雑種の品種が栽培されることが多い。

アブチロン アオイ科 アブチロン(イチビ)属 Abutilon spp.

普通に栽培される品種には’カナリー・バード’cv.Canary Bird、’ゴールデン・フリース’cv.Golden Fleece、’タンジェリン’cv.Tangerine、’スブニール・ドゥ・ボン’cv.Souvenir de Bonn、斑入りアブチロン A.×hybridumcv.Variegatum, 最近の品種にはサンテンス A.×suntenseがあり、青紫色の品種に人気がある。

そのほjか近縁種にストリアツム(黄斑アブチロン) A.pictumの’トンプソニィー’cv.Thompsonii、花の形からウキツリボク(浮吊木)の和名があるメガポタミクムA.megapotamicumはブラジル原産だが、関東地方以西なら戸外で越冬する。葉に斑の入る斑入りウキツリボク、黄点入りの品種や、またストリアツム A.striatumとの種間交雑種の’ミレリ’、鉢物向きの矮性品種もある。

最近は赤や黄、オレンジ色など色鮮やかで、花径4~7㎝の大きな花を下向きに次々と咲かせる園芸品種が出回る。花の美しい品種群は来歴不明だが、周年開花し、花色も豊富で育てやすい。

栽培管理:日照を好む。鉢花は、春~秋は風通しと日当たりのよい戸外に置き、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やりする。寒さにやや弱いので、晩秋には日当たりの良い室内に取り込み、水を控える。ハダニ、ハマキムシ、オンシツコナジラミに注意する。5~8℃で越冬する。挿し木で殖やす。温暖地では露地で越冬するが、関東地方以北では越冬できない。花期:温室内では周年。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓カラー名鑑・観葉植物」&西東社発行「色・季節でひける花の事典820種」&同「知りたい花の名前がわかる花の事典」(ともに金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]


北上市稲瀬町のカラタチ(唐橘)  2011年10月15日(土)

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2011年10月15日(土)、北上市稲瀬町の県道14号線沿いにある民家の門口に植えられているカラタチ(唐橘)の木が、黄色く熟した実を沢山つけていました。

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カラタチ(唐橘) ミカン科 カラタチ属 Poncirus trifoliata

別名:キコク。中国中部原産の落葉低木で、古い時代に渡来した。生け垣として植えられているほか、暖地では野生化しているものが見られる。また、ミカン類の台木としても利用されている。よく枝分かれして、高さ2~3m、時には4~6mになる。枝は緑色で稜があり、長さ1~4㎝の扁平で鋭い刺が互生する。葉は3出複葉で、互生し、葉柄には狭い翼がある。小葉は長さ3~6㎝の楕円形または倒卵形で、縁に鈍鋸歯がある。

4~5月、葉が出る前に香りの良い直径3.5~5㎝の白い花が咲く。花弁は5個。花には花柄が無い。果実は直径3㎝ほどの球形で、秋に黄色に熟す。表面は軟毛に覆われており、果皮には独特の臭気がある。用途:柑橘類の台木、薬用。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花/秋の花」&同「山渓カラー図鑑・日本の樹木」より]