2011年9月27日(火)、字真湯にある「巨木の森」に行きました。場所は国道342号線(厳美街道)の真湯ゲートのすぐ傍で、駐車場やトイレがあり、遊歩道も整備されているので、森林浴などの散策に適しています。この自動車道路の脇に生えている7mほどに伸びたコシアブラ(漉し油)と思われる樹木が、小さくて丸い果実を沢山つけていました。
コシアブラ(漉し油) ウコギ科 ウコギ属 Acanthopanax sciadophylloides
ゴンゼツノキ、ゴンゼツという別名もある。いずれも、樹脂を漉して精製したものを金漆(ごんぜつ)と呼び、塗料として利用したことに由来する。
山地に生える落葉高木で、高さは普通10~15m、大きなものは20mにもなる。樹皮は灰褐色で滑らか、枝は灰白色。ウコギ属の中では幹や枝に刺が無いのが特徴。葉は8~30㎝の長い柄のある掌状複葉で互生する。小葉は5個あり、頂小葉が最も大きく長さ10~20㎝の倒卵状楕円形で、縁に刺状の鋸歯がある。裏面は白っぽく、脈上に淡褐色の毛がある。秋は黄葉が美しい。8月ころ、長い柄のある散形花序に淡黄緑色で5弁のの小さな花を球状に多数つける。雄しべは5個。花柱は2個。果実は直径4~5㎜のやや扁平な球形で、10~11月に黒紫色に熟す。用途:器具材、箸、楊子、マッチの軸木。分布:北海道、本州、四国、九州。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%B3%A5%B7%A5%A2%A5%D6%A5%E9 [peaの植物図鑑:コシアブラ(漉し油)]