peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

福島県矢吹町の三十三観音磨崖仏&コスモス(秋桜)  2011年9月18日(日)

2011年10月07日 | 植物図鑑

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2011年9月18日(日)、転勤して茨城県日立市に居住する次男に会いに行った帰り道、福島県西白河郡矢吹町の三十三観音磨崖仏を見てきました。車に取り付けたナビゲーターの案内に従って走行していたら、裏道を案内されたようで、細くて狭い道を進んで「三十三観音史跡公園」の駐車場(矢吹町滝八幡112-1)に到着しました。

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http://japankankou.jp/fukushima/0248-42-2115.html [福島県矢吹町観光案内]

http://www.minyu-net.com/isan/0701/isan103.html [滝八幡の三十三観音磨崖仏群(福島民友)]

矢吹町滝八幡の隈戸川に沿った約10メートルのがけに、37体の仏像がほぼ一列に並んでいる。1981(昭和56)年5月1日、町指定文化財になった。
 仏像の内訳は、薬師如来、阿弥陀(あみだ)如来、地蔵菩薩(ぼさつ)准胝(じゅんてい)観音菩薩、11面観音菩薩各1体、聖観音菩薩10体、不空羂索(けんじゃく)観音菩薩8体、千手観音菩薩、如意輪観音菩薩各5体、馬頭観音菩薩2体。尊名不詳が2体ある。薬師如来と阿弥陀如来は山上部に彫られている。
 仏像は、40ー60センチほどの高さで彫刻されている。文化年間(1804ー17年)に書かれた「白河風土記」に三十三観音の記載が残ることから、それより以前に彫られていたとみられる。大きさや作風から考えると、18世紀後半に彫刻されたものではないかとされている。寄進者や石工名などは分かっていない。
 がけの上には、石の祠(ほこら)「滝八幡社」が鎮座。同風土記には、前九年の役で源義家が凱旋(がいせん)のおりに矢柄で屋根を葺(ふ)き建立したと記されている。「矢葺」が地名「矢吹」のゆかりになっているという。
 仏群の周辺は遊歩道が設けられるなど、観光客のための整備が進んでいる。三十三観音史跡公園は、仏群周辺を公園化して史跡保全と自然保護を図った施設。同町の2区自治会が長年にわたり、ボランティアで公園の整備活動に取り組んでいる。

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(上)「三十三観音史跡公園案内」を見て、矢印の方向へ下りて行こうとしたら黄色いテープが張られているので、行ってはいけないのだと思って、散策路を進んだら「滝八幡神社」の所に行ってしまって磨崖仏群は見つからず、結局隈戸揚水機場まで行ってしまいました。軽自動車の中で休憩していたお爺さんに聞くと、「自己責任だが、行くことはできる。」というので、駐車場&トイレの所まで引き返して、坂道を下って隈戸川に沿った約10mの崖にほぼ一列に彫られた仏像群を見てきました。「自己責任」といわれるほど危険な所のようには見えませんでしたが、激しい地震が起きたら落石などの危険はあるかもしれないと思いました。

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滝八幡三十三観音磨崖仏群

滝八幡三十三観音磨崖仏群

 隈戸川に面し10m余の断崖に、龕高【がんこう】90cm以内・像高40cmから60cmの仏像が彫刻されている。尊像は薬師如来【やくしにょらい】1体、阿弥陀如来【あみだにょらい】1体、地蔵菩薩【じぞうぼさつ】1体、観音菩薩【かんのんぼさつ】(各種)32体尊名不詳2体の合計37体である。

 磨崖仏の大きさ、作風から同時期に製作されたものと思われるが、造立年代は『白河風土記』(文化2年(1805)刊)に記載があることから、それ以前であることは確かである。像容などから江戸時代中期以後(1750~1800)と考えられている。

 崖上には、前九年の役に源義家が凱施のおり、矢柄で屋根を葺き建立したと伝えられている「八幡神社」の小祠【しょうし】があり、これが矢葺(矢吹)の地名のゆかりとなっている。付近には中世矢吹氏の館跡「袖ヶ城館跡」がある。

指定年月日:
  矢吹町指定昭和56年5月1日

所在地:滝八幡

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コスモス(秋桜) キク科 コスモス属 Cosmos bipinnatus

メキシコ原産の一年草。花の形からアキザクラ(秋桜)の和名がある。明治中期に渡来してより、急速に日本全国に普及した。種小名は「2回羽状」の意で、葉の形態に因む。葉は対生し、糸のように細かく切れ込み、摘むと特有の匂いがする。草丈は1.5~2mほどになる。よく分枝し、茎は草丈の割に細く、長い花茎を伸ばし、直径4~10㎝頭花が多数咲く。頭花の中心部には黄色の筒状花が集まり、外側には8枚の舌状花が整然と並ぶ。舌状花は白、桃、紅が主体であるが、’日の丸’cv.Hinomaru、’ピコティー’cv.Picotee、’ピンク・ベルサイユ’cv.Pink Versailles、’シー・シェル’cv.Sea Shell、’センセーション・・ホワイト’cv.Sensation White、黄色花の’イエロー・ガーデン’cv.Yellow Gardenなど改良が進み早生咲き、八重咲き、丁字咲き、覆輪、矮性、舌状花が筒状、舌状花が黄色などがある。栽培:日当たり、排水の良い所であれば容易。花期:秋。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

 


胆沢郡金ケ崎町のイチョウ(公孫樹)の実・ギンナン(銀杏)  2011年9月23日(金)

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2011年9月23日(金)、胆沢郡金ケ崎町の金ケ崎神社に行きました。境内の縁に植えられたイチョウ(公孫樹)が、黄色く色づき始めた実・ギンナン(銀杏)を沢山つけていました。

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イチョウ(公孫樹/銀杏) イチョウ科 イチョウ属 Ginkgo biloba

中国原産の落葉高木。化石によると、今から2億年近く前の中生代のジュラ紀にはこの仲間が繁栄していたらしいが、現在ではイチョウだけしか残っていない。日本では室町時代には既に植えられていたといわれ、神社や寺の境内には天然記念物に指定されているような老木や巨木も多い。公園や街路にもよく植えられている。病虫害や大気汚染に強く、生長も早いため、全国各地に植えられている。秋は黄葉がみごと。樹皮は火に強く、材は黄白色。

花期は4月。雌雄別株。雄花は多数の雄しべが集まって、長さ2~3㎝の淡黄色の穂になる。雌花は緑色。果実(正確には種子)はいわゆるギンナン(銀杏)で、秋に黄色に熟す。外側の柔らかい皮(外種皮)は悪臭があり、皮膚に触れるとかぶれることが多い。食べる部分は胚乳で、白くてかたい殻に包まれている。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

http://www.iwatabi.net/morioka/kanegasaki/kanejin.html [胆沢郡金ケ崎町・金ケ崎神社]

http://www.iwatabi.net/morioka/kanegasaki.html [金ケ崎町・歴史・観光・見所]