peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市厳美町のミゾソバ(溝蕎麦)  2011年9月27日(火)

2011年10月11日 | 植物図鑑

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2011年9月17日(火)、真湯に久しぶりに行って来ました。この前、一関市博物館主催の「骨寺村荘園遺跡」で通行止めになっていた国道342号線(厳美街道)の所は復旧して通れるようになっていましたが、崖崩れの跡がまだ残っていました。

道路の上方にある田んぼの溝に群生しているミゾソバ(溝蕎麦)先端がピンク色の花(蕾)を沢山つけていました。

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(上)葉の形が牛の頭に似ていることからウシノヒタイとも呼ばれる。

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ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科 タデ属 Polygonum(Persicaria) thunbergii

田圃や水辺など、湿った所に群生する一年草。和名は溝に多く繁茂するソバ(蕎麦)に似た草ということから。茎や葉には下向きの小さな刺があり、触るとザラザラする。茎の下部は横に這い、上部は立ち上がって高さ30~80㎝になる。葉は互生し、長さ4~10㎝で、先は尖り、基部は左右に大きく張り出している。この葉の形を牛の顔に見立てて、ウシノヒタイ(牛の額)ともいう。7~10月、長さ4~7mmで、白色~淡紅色の花を枝先に10数個集まって球形状に咲かせる。変異も多い。花が終わると花びらが実を包みこむ。分布:北海道~九州。

栽培管理:よく日に当てて管理する。灌水や肥料を好む植物だが、鉢植えでは控えめに与えると、矮小で美しく栽培できる。実生は翌年3月に播き、本葉3~4枚の頃に植え替える。丈夫な草で、用土は特に選ばない。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]


一関市舞川のヤクシソウ(薬師草)  2011年10月8日(土)

2011年10月11日 | 植物図鑑

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2011年10月8日(土)、一関市舞川の県道19号(一関大東)バイパス線沿いヤクシソウ(薬師草)が、黄色い花を沢山咲かせていました。

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ヤクシソウ(薬師草) キク科 オニタビラコ属 Youngia denticulata

山野の日当たりの良い所に生える2年草(越年草)。茎はかたくてよく枝分かれして、高さ30~120㎝になる。根生葉は花の頃には枯れている。茎に付く葉は互生し、長さ5~10㎝、幅2~5㎝の長楕円形で、基部は後方に大きく耳状に張り出して茎を抱いている。

8~11月、枝先や上部の葉のつけ根に直径1.5㎝ほどの黄色の頭花を沢山つける。頭花には筒状花はなく、舌状花だけでできている。舌状花の数は10個以上。葉は、へら状で基部は茎を抱き、灰緑色で柔らかく、縁に細かい鋸歯がある。葉や茎を切ると白い汁が出る。葉が羽状に深く切れ込むものをハナヤクシソウF.pinnatipartitaという。名前の由来については、最初に薬師堂のそばで見つけられたからとか、薬用にされたからとか、葉が薬師如来の光背に似ているからとか、いろいろな説があるが、あまりはっきりしない。分布:北海道~九州。

栽培管理:年間を通して日当たりと風通しの良い場所で管理する。灌水は1日1回充分に与えるが、過湿には注意する。肥料は夏を除いて置き肥をする。越年草なので、秋に採種したタネを春まで保管し、実生する。実生床は用土を特に選ばず、赤玉土や硬質鹿沼土などを混合した用土で良い。播種後は乾燥しないよう注意する。そのまま管理すると大きくなるので、夏頃に1回ピンチする。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]


一関市舞川のマムシグサ(蝮草)の真っ赤な実  2011年10月8日(土)

2011年10月11日 | 植物図鑑

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2011年10月8日(土)、一関市舞川の県道19号(一関大東)バイパス線沿いの竹林の中に生えていたミミガタテンナンショウ(耳形天南星)と思われるマムシグサ(蝮草)が、真っ赤に熟した実を沢山つけていました。うす暗いヤブの中で、木漏れ日がちょうどスポットライトが当たっているようで、とてもきれいに見えました。

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マムシグサ(蝮草) サトイモ科 テンナンショウ属 Arisaema japonicum

この仲間は葉柄の下部が花茎を包み込んでいて、茎のように見える。マムシグサの名は、この茎のように見える部分に紫褐色のまだら模様があることからきている。山野のうす暗い林の中に生える多年草。葉は2個つき、7~17個の小葉が鳥足状についている。小葉の形や大きさは変化が多い。花期は4~6月。テンナンショウの仲間の花は仏炎苞と呼ばれる筒状の苞に包まれていて、外からは見えない。マムシグサの仏炎苞は緑色から濃紫色まで色の変化が多いが、いずれも白い筋がある。

ミミガタテンナンショウ(耳形天南星) サトイモ科 テンナンショウ属 Arisaema limbatum(undulatifolium var.lonostemma)

仏炎苞の開口部が左右に耳状に張り出しているのが特徴で、耳形の名もここからきている。花の頃はまだ葉が開いていないことが多い。花期は4~5月。果実は液果で赤く熟し、果軸にびっしりとつく。分布:本州(岩手・宮城県・関東地方・山梨県)、四国(西南部)。

栽培管理:春から花が終わるまではよく日に当て、花後は風通しの良い半日陰で管理する。植え替えは2~3年に1回、発根前の2~3月か、秋に行う。用土例は硬質鹿沼土6・硬質赤玉土4の混合土で、鉢は中深鉢を使う。球根を傷めないように、古根や茎を取り除く。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]