peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町「唐梅館公園」のタムラソウ(丹群草/田村草)  2011年9月29日(木)

2011年10月01日 | 植物図鑑

P2090347

P2090351

P2090639

P2090288

2011年9月29日(木)、唐梅館公園(一関市東山町長坂字西本町)の西本町地区と北磐井里地区を結ぶ車道の脇に生えていたタムラソウ(丹群草/田村草)が、アザミに良く似た紅紫色の花を咲かせていました。しかし、葉に刺はなく羽状に切れ込んでいて明らかに違っていました。

P2090341

P2090350

P2090344

P2090346

タムラソウ(丹群草/田村草) キク科 タムラソウ属 Serratula coronata spp.insularis

山地の日当たりの良い草原などに生える多年草。高さは30~150㎝になる。花はアザミによく似ているが、アザミの葉は質がかたくて縁に刺があるが、タムラソウの葉は羽状に深裂し、薄くて柔らかく刺がないので容易に見分けられる。葉は互生し、羽状に切れ込み、縁には粗い鋸歯がある。葉の両面とも細かい毛がある。茎の下部の葉には長い柄があるが、上部の葉の柄は短い。8~10月、長い枝の先に直径3~4㎝の紅紫色の頭花を上向きにつける。花を包む総苞が刺のようにならない。和名のタムラソウは「丹群草」と書き、花が紅(丹)色に群がって咲くことから名付けられたという。分布:本州~九州。

栽培管理:よく日に当て水切れしないように注意する。秋から春の芽出し時に植え替えをかねて株分けする。実生は3月頃に播く。赤玉土と鹿沼土を混合し、大きめの鉢に植える。露地植えは水はけ、日当たりの良い場所を選んで植える。

[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市東山町「唐梅館公園」のオケラ(朮)  2011年9月29日(木)

2011年10月01日 | 植物図鑑

P2090246

P2090256

P2090253

P2080893

P2090262

2011年9月29日(木)、唐梅館公園(一関市東山町長坂字東本町)の西本町地区と北磐井里地区を結んでいる車道の脇に生えていたオケラ(朮)が、数個の花を咲かせていました。

P2090252

P2090250

P2090247

P2090257

オケラ(朮) キク科 オケラ属 Atractylodes japonica

山地のやや乾いた草地や林の縁などに生える多年草。和名は古名ウケラが転訛したものとされ、万葉集にも登場する。茎はかたく高さ30~100㎝になる。葉は長い柄があり、普通3~5個の小葉に分かれている。葉もかたく、先の尖る卵状楕円形で、縁にトゲ状の鋸歯があるが、若芽のうちは柔らかく、人気のある山菜のひとつ。根茎は芳香があり、漢方で胃腸薬などに利用され、また正月に屠蘇散にも入れる。

9~10月、茎の上方で数本の枝を出し、その先に直径1.5~2㎝の頭花を付ける。花は白色またはやや淡紅色。頭花のまわりにつく魚骨状の苞が目立つ。雌雄別株であるが、雄株には両性花、雌株には雄花が咲くこともある。分布:本州~九州。

栽培管理:真夏に半日陰で管理するほかは、日当たり、風通しの良い場所で育てる。過湿を嫌うので、乾き具合を見て灌水する。肥料は春・秋に置き肥を与える。植え替えは早春に赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで水はけよく植え付ける。増殖は株分けのほか、実生もできる。

[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市東山町「唐梅館公園」のハギ(萩)  2011年9月29日(木)

2011年10月01日 | 植物図鑑

P2090473

P2090481

P2090476

P2090392

P2090275

2011年9月29日(木)、唐梅館公園(一関市東山町長坂字西本町)に行ってきました。西本町地区から北磐井里地区にかけて車道がつくられているのですが、北磐井里に近い方の道路沿いの急斜面に沢山植えられているハギ(萩)が、紅紫色の花を沢山咲かせていました。品種はわかりませんが、園芸品種のミヤギノハギ(宮城野萩)の母種で、ダルマハギ、サミダレハギとも呼ばれるケハギ(中部地方以北の本州・日本海側に分布。)かミヤギノハギ(宮城野萩)ではないかと思います。

P2090442

P2090443

P2090440

P2090441

P2090464

P2090415

P2090487

P2090466

ハギ(萩)の仲間:日本にはヤマハギ(山萩)Lepedeza bicolor 以外にも木本のハギが数多く見られる。その多くはハギ属の中でも特にヤマハギ亜属に多く含まれていて、葉が小葉が3枚の3出複葉なこと、葉の腋に総状花序を出すこと、蝶形花が2個ずつつくこと、豆果は裂開しないことなどの共通した特徴がある。庭木や公園樹によく利用され、園芸用の品種も数多くつくられている。

[日本文芸社発行「樹木図鑑」より]

ミヤギノハギ(宮城野萩) マメ科 ハギ属 Lespedeza thunbergii

山野に生える落葉低木。ハギの仲間の中では最も良く植えられている。よく枝分かれして、高さ1~2mになる。枝はしなやかで、花の時期には先端が地面に着くほど枝垂れる。葉は3出複葉で互生する。小葉は長さ3~5㎝の長楕円形または楕円形で、先は尖る。7~9月、紅紫色の蝶形花がやや長い穂になってつく。花は長さ1.5~2㎝で、萼片は鋭く尖る。分布:本州(東北、北陸、中国地方)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]