peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市山目字中野のセイヨウノコギリソウ(西洋鋸草) 2012年6月20日(水)

2012年06月28日 | 植物図鑑

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2012年6月20日(水)、一関市山目字中野の道路沿いにある民家の庭に植えられているセイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)が、ピンク色の花を沢山咲かせていました。

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キク科 アキレア(ノコギリソウ)属 Achilea:北半球の温帯から寒帯地方に52種が分布する。属名はギリシア神話に登場する英雄アキレスAchillesの名に因む。ほとんどが多年草で、日本にも4種がある。葉が細かく裂けているので、「ノコギリソウ(鋸草)」の和名がある。頭花の1輪1輪は花径1㎝ないしそれ以下の小輪だが、多数集まって散房状に咲く。舌状花の花色は白や黄が主であるが、セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)の園芸品種のように紅色のものもある。香りがよく、また止血剤にもなるという。

セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草) キク科 アキレア(ノコギリソウ)属 Achillea millefolium

ヨーロッパ産の原種から改良された園芸種で、日本には明治中期に渡来した。庭や花壇に植えられる繁殖力の強い多年草。古くから解毒、打ち身、鎮痛の民間薬として利用された。草丈は50~60㎝で茎が細い。葉は独特の臭気があり、鋸の歯のように切れ込んでいる。日本のノコギリソウより葉の切れ込みが細かい。

6~7月、茎の先に直径6~8㎜の小さな頭花が多数集まって咲く。頭花の外側には5個の舌状花がある。花の色は本来白色だが、他種との交配によってピンク(淡紅)、橙、紅色などの園芸品種、’グレート・エキスペクテーションズ’cv.Great Expectations、’アップル・ブロッサム’cv.Apple Blossom、’ライラック・ビューティー’cv.Lilac Beautyなどが育成されている。冬期は地上部が枯れ、地下茎ですごす。道端にもなかば野生化したものがよく見られる。栽培:秋か春に株分けで繁殖するが、春に種子を播いてもよい。日当たりがよく、排水の良い土壌を好む。

ほかにキバナノコギリソウ(黄花鋸草)A.filipendulinaというコーカサス原産の黄花種なども栽培される。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]


平泉・毛越寺(もうつうじ)駐車場のトウグミ(唐茱萸) 2012年6月24日(日)

2012年06月28日 | 植物図鑑

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世界遺産 特別史跡・特別名勝 毛越寺(もうつうじ)に行ってきました。6/20~7/10の日程で「あやめまつり」が開催中でしたので見に行ったのでしたが、例年に比べて遅れているとかで、花の最盛期には未だ間がありそうでした。

毛越寺の入口から150mほど離れた所にある平泉町立有料駐車場の「門前直売あやめ」の建物裏に植栽されている「トウグミ(唐茱萸)」と思われる樹木が、真っ赤に熟した果実を沢山付けていました。

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(上と下)有料駐車場の傍にあるトイレ:遠くからだとトイレとは思われません。

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(上)無料休憩所

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(上と下)毛越寺有料駐車場のすぐ傍にある門前直売あやめ

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(上と下)毛越寺有料駐車場のすぐ傍にある門前直売あやめ:午後になって賑わっています。

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(上)世界文化遺産・平泉(特別史跡・特別名勝)案内板

世界文化遺産・平泉(特別史跡・特別名勝):平成23年(2011)6月、パリで開催されたユネスコ(国連教育科学文化機関)の第35回世界遺産委員会で25日(現地時間)、「平泉ー仏国土(浄土)を表わす建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界文化遺産に登録されました。

創建時の伽藍は焼失したが、当時の堂宇・廻廊の基壇・礎石、土塁などが遺されていて、平安の伽藍様式を知る上で貴重な遺構として保存されています。また、大泉ケ池を中心とする浄土庭園は、日本最古の作庭書「作庭記」の思想や技法を伝えている池庭で、背景の塔山とともに自然を象徴する景観をもって仏堂を荘厳し浄らかな仏の世界を作り出しています。

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1つ上の画像にある「案内板」の左側に有料駐車場に下りて行く階段道がある(上)。下の画像にある横の道を左折すれば「大沢温泉旅館」方面へ行けます。

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(上と下)毛越寺有料駐車場から毛越寺入口方面を望む。

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トウグミ(唐茱萸) グミ科 グミ属 Elaeagnus multiflora var.hortensis

別名:ツクシグミ山野に生え、よく分枝して高さ約4mになる落葉小高木。葉は互生し、長さ4~10㎝の楕円形で、表面には鱗片がなく、はじめ星状毛がある。裏面には白色と褐色の鱗片がある。

4~5月、葉腋に淡黄色の花が垂れ下がって咲く。蕚筒の下部は子房のあるところでくびれる。果実はナツグミよりやや大きく、6月頃赤く熟して食べられる。実はやや渋味がある。

ダイオウグミ(ビックリグミ)cv.Giganteaは果実が長さ1.5~2.3㎝と大きい。用途:庭木。分布:北海道(渡島半島)、本州、四国。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]