2012年6月20日(水)、一関市山目字泥田の「イオン」(旧・サティ)から200mほど南側にある民家の庭に植えられているシロバナヤエウツギ(白花八重空木)が、白色で八重の花を沢山咲かせていました。
アジサイ科 Hydrangeaceae:従来は「ユキノシタ科Saxifragaceae」に入れられていたが、花形の違いにより「アジサイ科」として独立した。17属170種が北半球に分布し、高木、低木、蔓性、草木がある。葉は対生、単生、托葉はない。花は両性、集散花序または単生、花弁4、5。萼が花弁状(装飾花)になる種類がある。一部の花が不稔性になる。
アジサイ科 ウツギ(ドイツィア)属 Deutzia:60種がヒマラヤ、アジア、メキシコなどに自生する落葉、常緑低木で、幹が剥げる。
ウツギ(空木) アジサイ科 ウツギ(ドイツィア)属 Deutzia spp.:葉は短柄で鋸歯がある。花は総状花序、集散花序、円錐花序、散房花序、単生などにつき香りがある。花弁5。雄しべは花弁の倍数になる。花はすべて稔性があり種子が付く。
ウツギ(空木)D.crenata:本州(関東地方以西)に分布し、日当たりの良い渓流の岩上などに自生する。ウツギは一般に「卯の花」といわれ、古文書にもよく登場するが、里近くに群落があり、昔から知られている。繁殖力が旺盛な植物で、昔から卯の花として親しまれてきたウツギの名の由来は、古株になると木の中心の髄がなくなって空洞になることによるといわれている。髄は灯火として昔の生活には大切なものだったので、人里近くに見られるのもこのためと思われる。
ウツギの仲間にはヒメウツギ(姫空木)D.gracilis、マルバウツギ(丸葉空木)D.scabra、バイカウツギ(梅花空木)Philadelphus satsumiなどがあり、日本で普通に栽培される。 ウツギには八重咲きの品種・シロバナヤエウツギ(白花八重空木)D.crenata f.candidissimaや弁の外側がピンクに色づく八重ウツギの変種・サラサウツギ(更紗空木)f.plenaがある。マルバウツギの白散り斑品種も普通に栽培される。栽培:いずれも強健で、繁殖は挿し木。花期:5~6月。 シロバナヤエウツギ(白花八重空木) アジサイ科 ウツギ(ドイツィア)属 Deutzia crenata form.candidissima 高さ1~3mになる落葉低木。山野に生えるウツギ(空木)の八重咲きの変種で、白花のもの。5~6月、枝先の円錐花序に八重の白い花を咲かせる。分布:北海道、本州、四国、九州。英名はDouble deutzia。 外側の花弁が淡紅色のものはサラサウツギDeutzia crenata form.plenaと呼ばれている。 https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37760538&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市博物館のシロバナヤエウツギ(白花八重空木)]