2012年6月4日(月)、一関市立松川住宅(一関市東山町松川字台)に行きました。住宅内の広い道路沿いに生垣として植栽されているカナメモチ(要黐)が、白い花を沢山咲かせていました。
カナメモチ(要黐) バラ科 カナメモチ(フォティニア)属 Photinia glabra
新芽が紅色なのでアカメモチ(赤芽黐)とも呼ばれる。山地や丘陵に生える日本原産の常緑小高木で、生垣として普通に植えられている。高さ10mになるものもある。葉は互生し、長さ6~10㎝の長楕円形または倒卵状楕円形で先は尖り、基部はくさび形。縁には細かい鋸歯がある。革質で表面は光沢がある。若葉は紅色を帯びて美しい。葉柄は1~1.5㎝。
5~6月、直径10㎝ほどの花序に直径約1㎝の小さな白い花が多数咲く。花弁は5個あり、倒卵形で白い毛がある。雄しべは約20個。花柱は2個。萼片は5個で三角形。果実は直径5㎜くらいの楕円状球形で赤く熟し、先端に萼片が黒紫色になって残る。
最近は茎葉が大型で新芽の色がよいオオバカナメモチP.×fraseri(本種とオオカナメモチP.serratifoliaの雑種)の品種’レッド・ロビン’cv.Red Robinが世界的に普及している。
まれに中国産の小高木になるオオカナメモチも庭木として植えられる。栽培:繁殖は挿し木。用途:庭木。分布:本州(東海地方以西)、四国、九州。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「同・園芸植物」より]