2012年6月14日(木)、一関市赤荻の「住宅展示場」(一関市赤荻字堺105-1)に行きました。この展示場には、様々な草花や樹木が植えられていて、四季それぞれに何らかの花が咲いていますが、この日はエゴノキが、盛りはすぎていたものの、白い花を沢山咲かせていました。
http://www.jamiti.com [JAMITハウジングギャラリーいちのせき]
エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ属 Styrax japonica
別名:チシャノキ。雑木林などに普通に生え、高さ7~15mになる落葉高木。日本全国にいろいろな呼び方があり、広く親しまれている。幹はあまり太くならず、根もとから何本も出て株立ち状のよく目立つ樹形になる。樹皮は滑らかで暗紫褐色を帯びる。2年目の枝の表皮は糸状に剥がれる。葉は互生し、長さ4.5~8㎝の長楕円形で先端は鋭く尖り、基部はくさび形。縁は細かい鋸歯があるがほとんど全縁。裏面は脈に沿って星状毛が散生するかほとんど無毛。葉柄は長さ5~10㎜で基部は冬芽を包まない。新芽は星状毛が密生する。
5~6月、今年伸びた短い側枝の先に白い清楚な花を1~4個下垂する。花冠は長さ1.5~2㎝で深く5つに裂け、星状毛が密生する。雄しべは10個で花冠より短い。花糸の下部に星状毛があり、基部は花筒に合着する。花柱は雄しべより長い。萼は長さ3~4㎜の杯状で先端は5浅裂し、果期にも残る。花柄は細く長さ2.5~4㎝。
果実は長さ1~1.3㎝の卵球形で灰白色。果皮は星状毛が密生し、縦に裂けて落ち、褐色のかたい種子が1個残る。種子は卵形で長さ約1㎝。果皮にはエゴサポニンが含まれているので、新鮮な果実を洗濯石鹸の代わりにしたり、麻酔効果があるので擂り潰して川に流し、魚採りに使ったりした時代もある。現在はこの漁法は禁止されている。
伊豆諸島や沖縄以南のものは葉や花が大きく、オオバエゴノキとして区別されることもある。用途:くり物、傘のろくろ、床柱、玩具、杖、駆虫剤、肥料。分布:北海道(日高地方)、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、フィリピン北部。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37753927&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市博物館のエゴノキ(花)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37985113&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市博物館のエゴノキの実]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34733770&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区「」のエゴノキの花]