WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

四次元パズル

2005-07-01 | アーティスト魂
私のピアノの生徒で、大学2年生の女の子がいます。幼稚園のときからずっと受験を乗り越えてここに至った、「継続は力」の証人Aちゃんです。
今「トロイメライ」をやってるんだけど…まあそれはいいとして。

某国立大学で、専攻は数学。そろそろ試験なので、勉強しなくちゃって話になって。
専攻の数学が難しくてワケわかんないって話になって。「しまった…専攻を誤った」らしい。

TAKAMI: Aちゃんって、なんで数学なの!?御両親は、文系なのに…

A:そうなんですよ~。高校のときは、結構おもしろくて好きだったんですよ。答えがはっきり出るところも性にあってるってゆーか。
(うんうん、そーゆう子、いっぱい知ってる)
それに論文が超苦手なんですよ~~
(そーゆー子もいるいる)
大学の試験でも、「…について論ぜよ」とかいうのが出るんですけど、
えっ、論ぜよ?一人で??とか思っちゃうんですよ~~
(ギャハハハ\(⌒∇⌒)/彼女にとって「論ずる」とは議論することらしい。いい子だ!)

T: 大学の数学ってどーゆーことやるの?

A:(説明してくれたけど、なんだかよくわからない…)

T: そんで、数学ってのは、どこに向かっていくワケ?(これは真剣に私も知りたい)

A:(橋のアールだとかを数式に表したりして、巨大な建造物を三次元空間に数式で表現したりするらしい。)

ひょえ~~なんかスバラシイぞ。しかしそりゃもう絶対ヤだな、私ゃそんな分野。
でも、大昔、東大の編入試験を受けようとしてたある男の子が、「僕には数式がくるくる回ったり、滑り降りたり、楽しく遊んでるように見えるんです」と言ってたっけな。この男の子は、豊かな「素養」があるんだな。こういう人には楽しいだろうな、数学って。
実は私も、楽譜はそのように見えます。くるくる回ったり、駈けのぼったり、滑り降りたり、寝そべったり… すみません、私、この話は、過去に書いたような気が…

しかし、考えてみれば、曲をつくるっていうことも、四次元空間を音とことばで埋めていく作業なのだった。これはもう、めっちゃパズルです。

作曲っていうのは、実は数学とかなり似たところがあって、規則に従って音を並べていけば、音が聞こえなくても曲ができるってところがあります。「禁止事項」ってのがあって、「これはダメ、これもダメ…じゃあこれならOK…」とやりながら、五線を音符で埋めていけば、結構ちゃんと曲ができるのです。
しかし、これが私はダメでした。(厳格対位法挫折者)すんごい数学チックなんだもん。
「禁則」をおざなりにして、耳に頼る、感性に頼る、右脳に頼る…しかし、やはり、どこかで必ず行き詰まるときがある。そして、ひねり出すときは、結局やっぱり「四次元パズル」になるのよ~~~
「はめこむ」のよね、音とか、言葉とか、コードとかをね。
はめこむピースを脳ミソやらからだ中を捜しまわって見つけてくるって感じ。
いつもいつも迸り出るワケじゃありません。殆どの場合が辛いっ!!

Aちゃんは、7月下旬が試験だそうで。私はちょっと早めで、上旬がリミットなんだけど、マジで、お互い頑張ろうね!って気分なんだよ。
私達、きっと同じ苦しみを味わってるのかもね???

ブログ書いてるヒマがあったらピアノに向かえ。
…ってことで、暫く滞る、もしくは息抜きに書きまくる!?

がんばります。
滞ったらごめんなさい。

(画像は、本日Takが保育園の「造型」で作ったかざぐるま。本日の文章の象徴として採用致しました。どおよ。)
Comments (7)
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