紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

新刊出版の後

2010-02-11 08:58:00 | 2・仕事の周辺
新しい本が出た後というのは、しばらくドキドキしている。
なにか間違ったことを書いていないだろうか。内容でおかしなところはないだろうか。

あれやこれや心配し始めるときりがない。

私はよく何十年間も本を書いてきた、と思うことがしじゅうある。
文章もうまくない。漢字もよく知らない。語彙も豊富ではない。
ダメなところを探したらきりがないのだ。
国語の成績だって、小学校から高校までほとんどずっと「ふつう」だったし。

それでも、なんとか書き続けてこられたのは、書くことが好きだったからか?
というと、作文だって得意じゃないので、それも当たっていない。

強いていうなら、創作することが好きなのだ。
頭の中で創作したものを、本の形にするために、苦手なものを総動員して、書くという作業をする。

今回の新刊「優しい音」で、間違いが見つかった。
出版社に指摘して下さったのは、調布の図書館の方だったそうだ。
日本全国でどれほど図書館があるかわからないが、調布といえば、私の住まいのある所である。
私は、仕事の上でも、プライベートでも、よく図書館の司書の方にはお世話になっている。
わざわざ電話をしてくださったと聞いて、頭が下がった。ありがたいことである。

それにしても、間違ったのは、自分でもなぜこんな勘違いをしてきんだ、とうような箇所である。
ほんとうに、ガックリきた。
いったん本になった後、間違いを正すチャンスといえば、版を重ねる時にやってくる。自分でももう1度読み直して、ここが違います、ということができる。
ただし、初版で終わりになったら、そのチャンスはないのだけど。

そして、この機会に書かせて頂こう。本を読んで下さった方で、何かおかしなところがありましたら、ぜひ教えてくださいね。


◆ クリスマスの日に・・