紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

2010・10・10

2010-10-10 12:31:13 | 18・家族のことなど
今日は、数字の並びがいい日。しかも、なんと大安なのであった。

今日、娘が結婚した。

この日婚姻届けを出して、結婚式はそのうち挙げるらしい。
今日から娘は、M・J子ではなくて、O・J子になった。めでたい日である。

この間の9月18日に、家に挨拶に来た時の写真。
息子夫婦も、長野から来てくれて、みんなでお祝いをした。

 


息子達の結婚の時にも書いたけど、また大好きな詩 吉野弘さんの「祝婚歌」 をのせようと思う。
何度読んでも、この詩はよいなあと思う。

この詩は、息子の出身高校の石川先生が、卒業生へ贈る言葉として、学校通信に載せてくれたものだ。
それ以来、大好きな詩となった。
通信には、「今はこの詩をわからないと思います。分かる「時」が来たらまたお会いしましょう。」 とM高校の卒業生に向けて書かれていた。


「祝婚歌」   
    吉野弘<風吹くと>の中から

ふたりが睦まじくいるためには
おろかでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちのどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
お互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
うたがわしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光りを浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸があつくなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

  
今日、晴れて夫婦となった2人の幸せを心より願っています。