紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

昨日は連句の反省会

2010-10-14 17:24:12 | 7・連句・俳句・短歌
昨日は、エマノン歌仙・その19<昼寝の子の巻> が巻き終わったので、反省会をした。

連句の約束ごととして、
「初表はおだやかに、気品高く、神祇、釈教、恋、無常、人名、地名などは避ける。」

というのがある。初表というのは、最初の6句のこと。

連句は前の句につけて詠まなくてはならない。
けれど、前の前の句からは離れていなくてはならない。
秋は3句、春も3句つづけるなど、さまざまな約束ごとがある。
気品高く、というのは判断が難しいが、なるべく本式に近づけたい。

そして、あらたな歌仙を巻くにあたって、発句を募集したところ、秋の季語の次の句が集まった。


赤とんぼ 飛びかう田道 待ち合わせ  

見送りの 母の背中に いぼむしり   ○

空高し 城址に立ちて 海ながむ    ○

風すずし 美ら海のぞむ  丘に立つ

雨上がり 庭を彩る こぼれ萩  ○○

夕風と 戯れおりし 乱れ萩   ○○○

畳屋の 大きな日向 柿日和  ○       

朝露の 田より飛び立つ 白き鳥      

木犀の 香りとばすや 昏き庭  ○○


夕風と 戯れおりし 乱れ萩    晩菊

の句が一番たくさんの票をあつめて、エマノン歌仙・その20「乱れ萩の巻」が今日スタートした。これから3ヶ月くらいかけて、楽しく巻きたい。