紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

立山・1日目

2013-05-18 21:52:31 | 4・テレマークスキー日記
2005年にテレマークスキーを始めた時から、立山はいつかは滑ってみたい場所だった。
ところが、ツアーに申し込んでも、受け入れてもらえるのは、精鋭たちばかりで、私などには手の出ない場所だった。

それで、師匠に、行きたいけどダメですよね、とお伺いをたてたところ、
「さとさんと二人で行ったらいいですよ。」といわれた。
「私たちだけで滑れますか?」と聞くと、
「滑れる場所で滑ればいいんですよ。」
そういわれたのが、3年前。なるほどね。単純明快なお答え。

そして、3年前はさとさんと二人で、2年前はMさんも一緒に3人で、今年はまた、さとさんと二人で訪れた。

3年の間に、他の人のブログやホームページ、知り合いから情報を得て研究して、私たちが滑るのにいい場所を探した。

一昨年出会った方に、立山はいったんガスってくると、まったく方向がわかるなくなる。その時にはGPSがあると安心と聞いて、帰ってからすぐに買った。
このGPSはほんとうに便利で、これがあるから、今年も唯一雲の出た日に、御山谷を滑りおりることができた。

立山は何が大変といって、たくさんの乗り物を乗り継いで、室堂にたどり着くことだ。
といっても、自分の足で歩かず、乗り物だけで行けるのは、ほんとうは楽ちんなのだけど。
いつも、7つもの乗り物に乗り継いでいった立山の室堂駅で、奈良からまたたくさんの乗り物を乗り継いでやってきたさとさんと出会うと、奇跡! と思う。

8:03 八王子から特急に乗って、信濃大町着、11:01。

11:15のバスで扇沢に行き、それからトロリー、ケーブル、ロープウェイ、トロリーを乗りついで、室堂駅に着いたのは、1:15。

途中ケーブルから見たタンボ平。いつかは、東一の越からこの斜面を滑ってみたいものだ。




室堂で待っていると、さとさんがやってきた。




スキーをはいて、5分ほどの室堂山荘に向かう。




今年も室堂山荘にお世話になった。
高度が2450mあるので、初日は軽めに、山荘前の室堂山の途中まで登って、滑りおりた。ここで無理すると、高山にやられる。




雪は、重いザラメといったらいいのか、グサグサで、なかなかうまく曲がれない。これからずっとこんな雪を滑るのか不安になったが、朝はカチカチ、10時頃はゆるんで、滑りやすくなるというのがわかった。


夕食時、さとさんと、カンパイ!




この日、30人以上の重装備の人たちが、山荘に泊まっていた。確保用のゼルブスト、ヘルメットをかぶって、登山靴にアイゼン。
顔を見れば、大半の人たちが真っ黒。
夕飯の後、一行の女性に「登山訓練をしているんですか?」と聞いてみたところ、
「映画の撮影です。」という。
「春を背負って」という題名だと教えてくれた。

翌日、山荘にパンフレットがおいてあったので、出演者を見たところ、有名な人たちがたくさんいる。
そして、監督は、「剣岳ー点の記」の監督の木村大作さんなのだった。
きさくな方で、来年の6月に封切りになりますので、見てくださいね、などといってくれた。

初日は、あまりにふつうの人たちで、見かけてもわからなかったが、その次の日には、一人一人チェックしたので、松山ケンイチさん、蒼井優さん、吉田栄作さん、豊川悦司さん、駿河太郎(鶴瓶さんの息子さん)というのがわかった。

数日前には檀ふみさんもいらして、雄山から大汝山に登ったそうだ。この雪の時期にたいしたものだけど、大勢の真っ黒な人たちはガイドさんで、檀さんはザイルで確保されながら登ったそうだ。
明日には、小林薫さんも入山するということで、会えないのが残念だった。
みなさん、礼儀正しく、廊下やトイレなどで会うと、ちゃんと「こんにちは」と挨拶してくれた。

モデルの小屋は、どれだったかなあと、一昨年の夏登った時の写真を探したら、見つかった。
良流娯さん、ひろみさん、W月さんたちと登った時のもの。




その日のログ。




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