◇ 投資家心理を映す鏡に = ダウ平均株価は昨年2337ドル上昇した。この上げ幅は13年に続いて史上第2位の大きさ。年初の中国経済不安や原油価格の急落、年央のイギリスEU離脱などを乗り越え、11月からはトランプ経済政策への期待で大きく上昇した。終り値は2万ドルの大台まで、あと240ドルという水準に迫っている。ただ先週は8週間ぶりに下げ、週間では171ドルの値下がりとなった。
年末に値下がりしたのは、正月休みを控えて投資家の多くが利益を確定しておきたいと考えたためと解説されている。その半面、トランプ経済政策に対する疑問が強まったという見方も出てきた。たとえば5兆ドルにのぼるインフラ投資や減税が、議会の審議を経て実際に実行されるのは5月ごろになってしまう。それまでにドル高や金利上昇によって、景気は下降する心配があるという観測だ。どちらの投資家心理が勝るのか。今週の市場は、その判断材料を提供することになるだろう。
日経平均も、年末最終週には313円値下がりした。昨年の上げ幅は、わずか81円。円安が持続し、企業業績も持ち直しそうなので、ことしは株高の期待も高まっている。だが基本的な条件は、円安基調が続くかどうか。したがってアメリカがドル高是正に動くと、この条件は崩れやすい。東京市場も、ニューヨークの投資家心理に左右されるのではないか。
今週は5日に、12月と16年の新車販売台数。6日に、11月の毎月勤労統計。アメリカでは3日に、12月のISM製造業景況指数。4日に、12月の新車販売。5日に、12月のISM非製造業景況指数。6日に、11月の貿易統計と12月の雇用統計が発表される。なお4日は大発会。
≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
年末に値下がりしたのは、正月休みを控えて投資家の多くが利益を確定しておきたいと考えたためと解説されている。その半面、トランプ経済政策に対する疑問が強まったという見方も出てきた。たとえば5兆ドルにのぼるインフラ投資や減税が、議会の審議を経て実際に実行されるのは5月ごろになってしまう。それまでにドル高や金利上昇によって、景気は下降する心配があるという観測だ。どちらの投資家心理が勝るのか。今週の市場は、その判断材料を提供することになるだろう。
日経平均も、年末最終週には313円値下がりした。昨年の上げ幅は、わずか81円。円安が持続し、企業業績も持ち直しそうなので、ことしは株高の期待も高まっている。だが基本的な条件は、円安基調が続くかどうか。したがってアメリカがドル高是正に動くと、この条件は崩れやすい。東京市場も、ニューヨークの投資家心理に左右されるのではないか。
今週は5日に、12月と16年の新車販売台数。6日に、11月の毎月勤労統計。アメリカでは3日に、12月のISM製造業景況指数。4日に、12月の新車販売。5日に、12月のISM非製造業景況指数。6日に、11月の貿易統計と12月の雇用統計が発表される。なお4日は大発会。
≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫