経済なんでも研究会

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就任式では紳士になる? なれない?

2017-01-17 08:11:51 | 日記
◇ 真の人間性が試される = 「世界の長い歴史のなかで、自由が最大の危機にさらされている」「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えよう」--有名なケネディ大統領の就任演説である。アメリカの歴代大統領はみな、就任演説で自分の世界観を吐露し、国民を奮い立たせる呼びかけを行ってきた。20日の就任式で、トランプ新大統領はどんな演説をするのだろうか。

これまでの言動からみて、トランプ大統領が「アメリカ第一」と「雇用の増大」を強調することは間違いない。すると、どうしても「生産拠点を海外に移した企業に対する国境税」には触れざるをえないだろう。ただ、その先に「NAFTA(北米自由貿易協定)やTPP(環太平洋経済連携協定)への反対」まで踏み込むかどうか。さらに経済問題では「巨額のインフラ投資や減税」に対する姿勢を明確に打ち出すかどうか。

先週の記者会見では、こうした景気対策には全く言及しなかった。ロシアのサイバー攻撃や自身の利益相反問題などをめぐって記者団と紛糾し、経済問題を説明する時間がなくなったのか。それとも意図的に持ち出さなかったのか。理由は判然としない。いずれにしても、経済界や市場には失望感が広がってしまった。

就任式ではトランプ氏も原稿を読み上げ、記者の質問もない。ここでトランプ氏が崇高な理念を掲げ、国民に「融和と団結」を訴える可能性は十分にあるだろう。経済対策についても、きちんと説明するのかもしれない。最初は乱暴な条件を出して相手側を驚かせ、あとで態度を豹変して契約を取り付ける。そんなビジネスマンとしてのトランプ戦法が発揮されるのか。期待が大きすぎるのかもしれないが、その結果はあと3日後に判明する。

      ≪16日の日経平均 = 下げ -192.04円≫

      ≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ


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