◇ トランプ記者会見への失望 = 今週は20日に、トランプ新大統領の就任式が行われる。アメリカ第45代目の大統領が、どんな就任演説をするのか。世界中がハラハラしながら、固唾を呑んで見守っているところだ。その内容しだいでは、世界の株価や為替相場が大きく変動する可能性もある。それどころか、世界の政治的・軍事的緊張が高まる恐れもないではない。
先週11日に行われたトランプ氏の記者会見に、市場は失望したようにみえる。ロシアによるサイバー攻撃やトランプ氏の利益相反問題に多くの時間が割かれ、経済政策についての言及が全くなかったためだ。このためニューヨークの株価は会見当日には上げたものの、翌日からは軟調となった。ダウ平均は先週78ドルの値下がり。
為替市場も影響を受けて、ドルが売られた。特にトランプ氏が貿易不均衡の相手国として日本の名を挙げたことから、円の対ドル相場は2円以上も上昇した。これで東京市場の株価も下落、日経平均は先週167円の値下がりとなった。本来ならば、間もなく始まる12月期の企業決算への期待が高まる時期。しかしトランプ氏の就任演説を前にしては、重い空気から抜け出せない。
今週は16日に、12月の企業物価と11月の機械受注、第3次産業活動指数。17日に、12月と16年の訪日外国人客数。アメリカでは18日に、12月の消費者物価と工業生産、1月のNAHB住宅市場指数。19日に、12月の住宅着工戸数。また中国が20日に、10-12月期のGDP速報、12月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。なお20日はアメリカ大統領就任式。
≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
先週11日に行われたトランプ氏の記者会見に、市場は失望したようにみえる。ロシアによるサイバー攻撃やトランプ氏の利益相反問題に多くの時間が割かれ、経済政策についての言及が全くなかったためだ。このためニューヨークの株価は会見当日には上げたものの、翌日からは軟調となった。ダウ平均は先週78ドルの値下がり。
為替市場も影響を受けて、ドルが売られた。特にトランプ氏が貿易不均衡の相手国として日本の名を挙げたことから、円の対ドル相場は2円以上も上昇した。これで東京市場の株価も下落、日経平均は先週167円の値下がりとなった。本来ならば、間もなく始まる12月期の企業決算への期待が高まる時期。しかしトランプ氏の就任演説を前にしては、重い空気から抜け出せない。
今週は16日に、12月の企業物価と11月の機械受注、第3次産業活動指数。17日に、12月と16年の訪日外国人客数。アメリカでは18日に、12月の消費者物価と工業生産、1月のNAHB住宅市場指数。19日に、12月の住宅着工戸数。また中国が20日に、10-12月期のGDP速報、12月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。なお20日はアメリカ大統領就任式。
≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫