◇ 異例の厚遇が意味するものは? = まるで人跡未踏の秘境探検に出かける心境かもしれない。今週10-11日にトランプ新大統領と会談する安倍首相の心持ちである。会談の主たるテーマは、安全保障問題と経済問題。このうち安全保障問題はマティス国防長官が来日して、ほぼ片付いてしまった。したがって首脳会談では、日米間の貿易をはじめとする経済問題に議論は集中するだろう。
来日したマティス国防長官は安倍首相や稲田国防相との会談で、日米同盟の強化を進めることで一致した。また尖閣諸島が日米安保条約の適用対象であることも確認。さらに米軍駐留費の負担問題については「他の同盟国のお手本になる」とまで持ち上げてくれた。日本側としては、全く言うことなし。首脳会談では、これらの諸点を追認するだけだろう。
安倍首相はトランプ大統領とホワイトハウスで10日に会談したあと、11日にはフロリダ州パームビーチの別荘に移動して首脳同士のゴルフを楽しむ。その移動には大統領専用機が使われるというから、これは全く破格のもてなしだと言っていい。マティス国防長官の言動といい、安倍首相への待遇といい、なにやら「あとが怖い」という気がしないでもない。
経済問題のテーマは、自動車と為替に絞られる公算が大きい。トランプ大統領は1月23日「日本市場でアメリカ車が売れないようにしている」と発言。1月31日には「われわれが座っている間に、日本と中国は通貨安を誘導している」と非難した。安倍首相はこうしたトランプ氏の誤解を解くため、懸命に説得する方針。だがビジネスマン大統領が、素直に説得されるかどうかはきわめて疑わしい。
≪7日の日経平均 = 下げ -65.93円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
来日したマティス国防長官は安倍首相や稲田国防相との会談で、日米同盟の強化を進めることで一致した。また尖閣諸島が日米安保条約の適用対象であることも確認。さらに米軍駐留費の負担問題については「他の同盟国のお手本になる」とまで持ち上げてくれた。日本側としては、全く言うことなし。首脳会談では、これらの諸点を追認するだけだろう。
安倍首相はトランプ大統領とホワイトハウスで10日に会談したあと、11日にはフロリダ州パームビーチの別荘に移動して首脳同士のゴルフを楽しむ。その移動には大統領専用機が使われるというから、これは全く破格のもてなしだと言っていい。マティス国防長官の言動といい、安倍首相への待遇といい、なにやら「あとが怖い」という気がしないでもない。
経済問題のテーマは、自動車と為替に絞られる公算が大きい。トランプ大統領は1月23日「日本市場でアメリカ車が売れないようにしている」と発言。1月31日には「われわれが座っている間に、日本と中国は通貨安を誘導している」と非難した。安倍首相はこうしたトランプ氏の誤解を解くため、懸命に説得する方針。だがビジネスマン大統領が、素直に説得されるかどうかはきわめて疑わしい。
≪7日の日経平均 = 下げ -65.93円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫