◇ 市場の環境は悪化の一途 = ダウ平均株価は先週14日、800ドルの大幅下落を演じた。ことし最大の下げ幅である。10年もの国債の利回りが2年もの国債の利回りを下回る“逆イールド”現象が、12年ぶりに発生。景気後退の前触れだと警戒された。ほかにもドイツやイギリスの成長率がマイナスに落ち込むなど、悪材料が続発した。あと反発した日もあって、ダウ平均は週間411ドルの値下がり。
日経平均も上下動を繰り返しながら、週間では266円の値下がり。これで3週連続の下落となった。ニューヨーク株の軟調やヨーロッパ経済の不調を嫌気したほか、円相場が7か月ぶりに105円に接近したことも売り材料になった。また4-6月期の企業決算発表が進むにつれて、減益幅が拡大してきたことも重荷になってきている。
7月半ば以降の株価は、大きく下げたあと反発するパターンの上下動を繰り返している。だが結局はズルズルと下げる形に。リーマン・ショック時のような切迫感はないので、反発もしている。しかし市場を取り巻く環境は日に日に悪化しているから、株価は上昇し切れない。こうした環境に変化の兆しはなく、多くの市場関係者は「相場は長期的な下降局面に入った」と感じ始めているようだ。
今週は19日に、7月の貿易統計。21日に、7月の訪日外国人客数。22日に、6月の全産業活動指数。23日に、7月の消費者物価。アメリカでは21日に、7月の中古住宅販売。22日に、7月のカンファレンス・ボード景気先行指数。23日に、7月の新築住宅販売が発表される。なお21日からは、日米貿易交渉の閣僚会議。
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均も上下動を繰り返しながら、週間では266円の値下がり。これで3週連続の下落となった。ニューヨーク株の軟調やヨーロッパ経済の不調を嫌気したほか、円相場が7か月ぶりに105円に接近したことも売り材料になった。また4-6月期の企業決算発表が進むにつれて、減益幅が拡大してきたことも重荷になってきている。
7月半ば以降の株価は、大きく下げたあと反発するパターンの上下動を繰り返している。だが結局はズルズルと下げる形に。リーマン・ショック時のような切迫感はないので、反発もしている。しかし市場を取り巻く環境は日に日に悪化しているから、株価は上昇し切れない。こうした環境に変化の兆しはなく、多くの市場関係者は「相場は長期的な下降局面に入った」と感じ始めているようだ。
今週は19日に、7月の貿易統計。21日に、7月の訪日外国人客数。22日に、6月の全産業活動指数。23日に、7月の消費者物価。アメリカでは21日に、7月の中古住宅販売。22日に、7月のカンファレンス・ボード景気先行指数。23日に、7月の新築住宅販売が発表される。なお21日からは、日米貿易交渉の閣僚会議。
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫