経済なんでも研究会

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「韓国人旅行客が減少」の 報道ぶり

2019-08-23 08:08:44 | 外国人
◇ ニュース画面に見る統計との違和感 = 観光庁は21日、7月中に来日した外国人観光客の人数を発表した。それによると、総数は298万1200人で前年比5.6%の増加。単月としては過去最大を記録した。相変わらず順調な伸びを続けているが、そんななかで目立ったのが韓国人旅行客の減少。前年比では7.6%の減少となっている。日韓関係の悪化が原因とみられ、マスコミはこの点を中心に報道した。

国・地域別にみると、最大は中国で105万0500人。前年比では19.5%も増加している。2位は韓国の56万1700人。次いで台湾、香港、アメリカと続いている。伸び率が大きかったのはフィリピンで30.5%。あとベトナム、中国、スペイン、ロシアの順だった。これらの諸国は、いずれも訪日人数で月間最大の記録となっている。

韓国の訪日客数は、1-7月の通算でも4.3%減少している。これが最近の日韓関係を反映していることは明らかだろう。そこで新聞やテレビは、九州と釜山を結ぶ高速フェリーや博多の飲食街などを一斉に取材した。その結果は「韓国人客がほとんど姿を消した」という話や映像ばかり。

たしかに韓国人客は、九州や北海道に行く人が多い。だから特定の宿や店では、大きな打撃となったに違いない。しかしマスコミがそういうところを探して取材すると、あたかも韓国人客が激減したような報道になってしまう。だが統計によれば、韓国人客の数は1割も減っていない。この数字を頭に入れながらテレビの画面を見ていると、大きな違和感を生じてしまうのだが。

       ≪22日の日経平均 = 上げ +9.44円≫

       ≪23日の日経平均は? = 上げ≫

Zenback

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