◇ 泥沼に落ち込んだ米中経済戦争 = 中国政府は先週23日、アメリカ製品5078品目・750億ドル分について5-10%の関税を上乗せすると発表した。アメリカの関税引き上げ第4弾に対する報復措置で、9月と12月とに分けて実施する。中国はすでにアメリカ製品1100億ドル分に高関税をかけており、これでアメリカからの輸入品のほぼすべてに報復関税がかけられることになった。
これに対してトランプ大統領は直ちに反撃。第1-3弾で中国製品2500億ドル分に課した25%の関税を30%に引き上げるほか、9月から実施する第4弾の関税率を予定していた10%ではなく15%にする方針を打ち出した。米中経済戦争はついに泥沼に陥り、さらに数量制限や通貨面での争いに発展する危険性も出てきている。
中国がアメリカから輸入している主な品目は、農水産物・冷凍食品・日用品・医薬品・工業原料・自動車・原油など。その多くはアメリカ以外の国から代替輸入することが可能だ。これまではアメリカに対する貿易黒字を拡大させすぎないために、輸入しているという面もあった。だからアメリカ製品が高くなっても、それほどの問題はないと思われる。
アメリカが第1-3弾の関税引き上げで対象としたのは、半導体・光ファイバー・家具・家電・果物など。しかし第4弾では、スマホ・パソコン・ゲーム機などの消費財が多い。しかも、ほとんどが代替輸入が難しいという。だから物価は上がりやすくなり、消費者の不満も出やすくなる。つまりモノの流通という面からだけみると、中国の方が我慢しやすいと言えるだろう。
(続きは明日)
≪26日の日経平均 = 下げ -449.87円≫
≪27日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
これに対してトランプ大統領は直ちに反撃。第1-3弾で中国製品2500億ドル分に課した25%の関税を30%に引き上げるほか、9月から実施する第4弾の関税率を予定していた10%ではなく15%にする方針を打ち出した。米中経済戦争はついに泥沼に陥り、さらに数量制限や通貨面での争いに発展する危険性も出てきている。
中国がアメリカから輸入している主な品目は、農水産物・冷凍食品・日用品・医薬品・工業原料・自動車・原油など。その多くはアメリカ以外の国から代替輸入することが可能だ。これまではアメリカに対する貿易黒字を拡大させすぎないために、輸入しているという面もあった。だからアメリカ製品が高くなっても、それほどの問題はないと思われる。
アメリカが第1-3弾の関税引き上げで対象としたのは、半導体・光ファイバー・家具・家電・果物など。しかし第4弾では、スマホ・パソコン・ゲーム機などの消費財が多い。しかも、ほとんどが代替輸入が難しいという。だから物価は上がりやすくなり、消費者の不満も出やすくなる。つまりモノの流通という面からだけみると、中国の方が我慢しやすいと言えるだろう。
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≪26日の日経平均 = 下げ -449.87円≫
≪27日の日経平均は? 予想 = 上げ≫