◇ エネルギー計画の見直しが始まる = 経済産業省はやっと重い腰を上げて、エネルギー基本計画の見直しを始めた。エネルギー基本計画というのは、将来の電源構成をどのように描き出すかを決める最重要政策。現在の計画は18年に策定されたが、達成は全く困難になっている。このため早期の見直しが必要だったが、経産省は今日まで手を着けなかった。
18年に策定されたエネルギー計画では、30年度の電源構成を原子力20-22%、再生可能エネルギー22-24%、火力56%と見込んでいる。しかし現状は原子力が10%に満たず、再生エネルギーも17%程度。あとは火力に頼っている。しかも原子力も再生エネも、今後大きく伸びる見込みはない。そのうえ火力については、CO₂の排出規制という問題が付いて回る。
こうした状況のもとで、新しいエネルギー計画をどう策定するか。これについて梶山経産相は、日経新聞のインタビューで「再生可能エネルギーを上位の主力電源とする。原発はここ10年間、再稼働に全力を注ぐ」と言明した。再生エネでは、高性能な蓄電池の開発、洋上風力の整備に重点を置く」とも語っている。
梶山大臣には、ぜひ有言実行してもらいたい。特に効率のいい軽量で安価なバッテリーの開発は重要だ。これによって電力の分散保存が可能になるばかりではなく、EV(電気自動車)やスマート・シティの発展にも役立つ。経産省としては、バッテリー開発のための産学官による組織の設立や財政的支援に全力を投入すべきだと思う。
≪15日の日経平均 = 下げ -119.50円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
18年に策定されたエネルギー計画では、30年度の電源構成を原子力20-22%、再生可能エネルギー22-24%、火力56%と見込んでいる。しかし現状は原子力が10%に満たず、再生エネルギーも17%程度。あとは火力に頼っている。しかも原子力も再生エネも、今後大きく伸びる見込みはない。そのうえ火力については、CO₂の排出規制という問題が付いて回る。
こうした状況のもとで、新しいエネルギー計画をどう策定するか。これについて梶山経産相は、日経新聞のインタビューで「再生可能エネルギーを上位の主力電源とする。原発はここ10年間、再稼働に全力を注ぐ」と言明した。再生エネでは、高性能な蓄電池の開発、洋上風力の整備に重点を置く」とも語っている。
梶山大臣には、ぜひ有言実行してもらいたい。特に効率のいい軽量で安価なバッテリーの開発は重要だ。これによって電力の分散保存が可能になるばかりではなく、EV(電気自動車)やスマート・シティの発展にも役立つ。経産省としては、バッテリー開発のための産学官による組織の設立や財政的支援に全力を投入すべきだと思う。
≪15日の日経平均 = 下げ -119.50円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ≫