◇ どっちを向いても赤信号 = ダウ平均は先週703ドルの値下がり。7週間の続落で、終り値は3万2000ドルをやっと維持した。この7週間の下げ幅は2600ドルを超えている。週初は金利の上昇で下げたが、あと金利が下がっても株価は回復しなかった。平均時給が4月は5.5%も上昇、賃金インフレの恐れが強まったためである。加えて中国では都市封鎖が続き、部品などの供給が滞っていることも警戒された。
日経平均は先週576円の値下がり。こちらも、なんとか2万6000円台を維持している。この7週間の下げ幅は1600円あまりで、ダウ平均より下げ方は鈍い。3月期決算の発表が進み、利益が過去最大になったことが明らかになった。その結果、下げ過ぎている銘柄が多いと認識され、出遅れ株への買いが入っている。下値は固まってきたようにみえるが、上昇力は弱い。
ニューヨーク市場では、2方面への警戒感が高まっている。1つはインフレ警戒。FRBがどこまで金融を引き締めれば、物価は沈静するのか。もう1つは金融引き締めで、景気が後退局面に入らないか。投資家は、どっちを警戒するべきか、大いに迷いだした。逆に言うと、どっちにも赤信号が灯っている状態だ。ニューヨーク市場の混迷は、まだ続きそうである。
今週は16日に、4月の企業物価。18日に、1-3月期のGDP速報。19日に、4月の貿易統計、3月の機械受注。20日に、4月の消費者物価。アメリカでは17日に、4月の小売り売上高、工業生産、5月のNAHB住宅市場指数。18日に、4月の住宅着工。19日に、4月の中古住宅販売。また中国が16日に、4月の小売り売上高、鉱工業生産、固定資産投資額を発表する。
≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週576円の値下がり。こちらも、なんとか2万6000円台を維持している。この7週間の下げ幅は1600円あまりで、ダウ平均より下げ方は鈍い。3月期決算の発表が進み、利益が過去最大になったことが明らかになった。その結果、下げ過ぎている銘柄が多いと認識され、出遅れ株への買いが入っている。下値は固まってきたようにみえるが、上昇力は弱い。
ニューヨーク市場では、2方面への警戒感が高まっている。1つはインフレ警戒。FRBがどこまで金融を引き締めれば、物価は沈静するのか。もう1つは金融引き締めで、景気が後退局面に入らないか。投資家は、どっちを警戒するべきか、大いに迷いだした。逆に言うと、どっちにも赤信号が灯っている状態だ。ニューヨーク市場の混迷は、まだ続きそうである。
今週は16日に、4月の企業物価。18日に、1-3月期のGDP速報。19日に、4月の貿易統計、3月の機械受注。20日に、4月の消費者物価。アメリカでは17日に、4月の小売り売上高、工業生産、5月のNAHB住宅市場指数。18日に、4月の住宅着工。19日に、4月の中古住宅販売。また中国が16日に、4月の小売り売上高、鉱工業生産、固定資産投資額を発表する。
≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫