◇ 8週連続下げは大恐慌以来90年ぶり = ダウ平均は先週935ドルの値下がり。特に水曜日には1165ドル、2年ぶりの大幅な下落となった。終り値は3万1200ドル台にまで沈んでいる。これで8週間の続落、1932年の世界大恐慌以来の記録となった。この間の下げ幅は3600ドルに達している。エネルギー関連と不動産の一部を除いて、全面安の状況となっている。
市場が弱気に転じたきっかけは、大型小売り企業の決算が予想を下回ったこと。物価高でコストが上昇したためで、こうした傾向が幅広い業種に広がるのではないかという懸念が強まった。言い換えると「インフレ抑止のためには景気後退が避けられない」という見方である。FRBは軟着陸できないという予想が高まったとも言えるだろう。
日経平均は先週311円の値上がり。ニューヨークが大幅に下げた割には、底堅く推移した。出遅れ株を求めて、ニューヨークから東京へ資金が流れたとみられる。3月期決算の発表が進むにつれ、内容が予想を上回ったことも好感された。ただニューヨーク市場が反発に転じなければ、上値は追えないだろう。焦点はやはりアメリカの物価動向に集中してきた。
今週は26日に、4月の企業向けサービス価格。27日に、5月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは24日に、4月の新築住宅販売。25日に、1-3月期のGDP改定値、4月の中古住宅販売。なお23日に、日米首脳会談。
≪23日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
市場が弱気に転じたきっかけは、大型小売り企業の決算が予想を下回ったこと。物価高でコストが上昇したためで、こうした傾向が幅広い業種に広がるのではないかという懸念が強まった。言い換えると「インフレ抑止のためには景気後退が避けられない」という見方である。FRBは軟着陸できないという予想が高まったとも言えるだろう。
日経平均は先週311円の値上がり。ニューヨークが大幅に下げた割には、底堅く推移した。出遅れ株を求めて、ニューヨークから東京へ資金が流れたとみられる。3月期決算の発表が進むにつれ、内容が予想を上回ったことも好感された。ただニューヨーク市場が反発に転じなければ、上値は追えないだろう。焦点はやはりアメリカの物価動向に集中してきた。
今週は26日に、4月の企業向けサービス価格。27日に、5月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは24日に、4月の新築住宅販売。25日に、1-3月期のGDP改定値、4月の中古住宅販売。なお23日に、日米首脳会談。
≪23日の日経平均は? 予想 = 上げ≫