◇ 36年ぶりの13日連騰を達成 = ダウ平均株価は7月10日から26日にかけて、実に13営業日の連騰という記録を成し遂げた。この記録は1987年2月に並ぶもの。あと1日上げれば14連騰となり、なんと126年ぶりに過去最長記録と並ぶという解説もあった。しかし126年前のダウ平均は12銘柄で構成されており、現在のそれとは性格が違う。36年ぶりのタイ記録達成と考えた方がいいだろう。ところで36年前の10月には、‟ブラック・マンデー”と呼ばれる株価の大暴落が起きている。
パウエルFRB議長は利上げ決定後の記者会見で「景気後退は予測していない」と明言した。市場はこの発言によって「アメリカ経済は‟軟着陸”あるいは‟無着陸”の実現性が高まった」と確信。高値圏で利益確定売りが出るのは仕方がないが、あと怖いものは一切なしの心境。だから36年前の‟ブラック・マンデー”のことなど、思い出す人はいない状態だ。
実体経済を表わす最近の指標は、好悪まちまち。たとえば4-6月期のGDP成長率は2.4%で、予想を大きく上回った。しかし7月の景況感は、5か月ぶりの低水準。サービス業も落ち込んでいる。ところが市場は好材料には素直に喜び、悪材料にも金融引き締め政策が緩むと歓迎。だから怖いものがない。きわめて楽天的だ。
市場が楽天的になる大きな理由の1つは、企業の業績が予想外に好調なこと。半導体を中心とするハイテク業界も、AIブームでよみがえった。ただし株価が上昇したので、PER(株価収益率)も急上昇。たとえばSP500の予想PERは20倍にも達している。これは過去のバブル時を大きく上回る。一般に株価バブルの定義はないし、バブルかどうかは事後的に判定されることが多い。したがって現在のニューヨーク株価がバブルかどうかは判断できないが、全体的にみて「かなりバブル的だ」と言うことはできそうだ。
≪31日の日経平均 = 上げ +412.99円≫
≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
パウエルFRB議長は利上げ決定後の記者会見で「景気後退は予測していない」と明言した。市場はこの発言によって「アメリカ経済は‟軟着陸”あるいは‟無着陸”の実現性が高まった」と確信。高値圏で利益確定売りが出るのは仕方がないが、あと怖いものは一切なしの心境。だから36年前の‟ブラック・マンデー”のことなど、思い出す人はいない状態だ。
実体経済を表わす最近の指標は、好悪まちまち。たとえば4-6月期のGDP成長率は2.4%で、予想を大きく上回った。しかし7月の景況感は、5か月ぶりの低水準。サービス業も落ち込んでいる。ところが市場は好材料には素直に喜び、悪材料にも金融引き締め政策が緩むと歓迎。だから怖いものがない。きわめて楽天的だ。
市場が楽天的になる大きな理由の1つは、企業の業績が予想外に好調なこと。半導体を中心とするハイテク業界も、AIブームでよみがえった。ただし株価が上昇したので、PER(株価収益率)も急上昇。たとえばSP500の予想PERは20倍にも達している。これは過去のバブル時を大きく上回る。一般に株価バブルの定義はないし、バブルかどうかは事後的に判定されることが多い。したがって現在のニューヨーク株価がバブルかどうかは判断できないが、全体的にみて「かなりバブル的だ」と言うことはできそうだ。
≪31日の日経平均 = 上げ +412.99円≫
≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ≫