経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

今週のポイント

2023-08-28 07:55:43 | 株価
◇ 金融政策の先行きは不透明 = ダウ平均は先週154ドルの値下がり。3万4000ドル台前半を行ったり来たりした。市場の関心は、ジャクソンホールで週末に行なわれたパウエルFRB議長の講演に集中。その予想を巡って一喜一憂した。ところがパウエル議長は「必要なら利上げを続ける」「景気動向にも配慮する」と、のらりくらり。政策の先行きについては、手がかりさえも与えなかった。このため市場では「やっぱり9月も利上げかな」といった空気に傾きつつあるようだ。

日経平均は先週174円の値上がり。ニューヨーク市場の軟調にもかかわらず週初から連騰、押し目買いの勢いを見せつけた。しかし金曜日には大きく反落している。アメリカの長期金利が一時4.35%と15年9か月ぶりの高さに上昇したため、ドル高・円安がさらに進んだ。また長期金利も押し上げられ、一時0.675%にまで上昇した。日銀は0.7%を上限にしようと、国債を買い支えているようだ。

ニューヨーク市場では今週、改めてパウエル演説の評価が噴出するだろう。その結果は「9月は利上げ」説が有力になるかもしれない。株価がそれを織り込むまでには少し時間がかかりそうだ。一方、東京市場はニューヨークしだい。中国経済は重荷になっているが、それでも下値を拾う買い物はチャンスを狙っている。ただ円相場と長期金利の動向には、注意が必要だ。

今週は29日に、7月の労働力調査。30日に、8月の消費動向調査。31日に、7月の鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。1日に、4-6月期の法人企業統計、8月の新車販売。アメリカでは29日に、6月のFHFA住宅価格。30日に、4-6月期のGDP改定値、7月の中古住宅販売。1日に、8月の雇用統計、ISM製造業景況指数。また中国が31日に、8月の製造業と非製造業のPMIを発表する。

        ≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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