◇ 他の格付け会社が追随する? = ダウ平均は先週394ドルの値下がり。FRBの利上げを無事に通過し、楽観的な空気に包まれていた市場のムードは、週央に一変した。突如として、フィッチ社がアメリカ国債の格付けを引き下げたからである。このショックはアジアからヨーロッパにも伝染、各国の株価は一斉に下落した。ところがおひざ元のニューヨークの株安がいちばん軽微で、ダウ平均の終り値も3万5000ドル台にとどまった。
日経平均は先週566円の値下がり。格付け引き下げのショックは、ニューヨークよりもかなり大きかった。発表があった2日は769円の下げ。ことし最大の下落となっている。あくる3日も続落、この2日間で1300円以上の値下がりとなった。日経平均は年初来27%の上昇で、ダウ平均の7%上昇を大きく上回っていた。この差がリスク回避の差となって現われたものと考えられる。
フィッチ社によるアメリカ国債の格下げショックは、ほぼ沈静したと考えられる。ただしアメリカの長期金利は4.2%近くまで上昇しており、市場に広がっていた「景気は軟着陸の公算」という楽観的な空気に、冷水を浴びせたことは事実だろう。また国債の増発など財政の悪化を示すニュースが飛び出せば、他の格付け会社が追随して国債の格付けを引き下げる公算はきわめて大きい。この意味では、この先も警戒が必要だ。
今週は7日に、6月の消費動向指数。8日に、6月の毎月勤労統計、家計調査、7月の景気ウオッチャー調査。10日に、7月の企業物価。アメリカでは8日に、6月の貿易統計。10日に、7月の消費者物価。11日に、7月の生産者物価、8月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が8日に、7月の貿易統計。9日に、7月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪7日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週566円の値下がり。格付け引き下げのショックは、ニューヨークよりもかなり大きかった。発表があった2日は769円の下げ。ことし最大の下落となっている。あくる3日も続落、この2日間で1300円以上の値下がりとなった。日経平均は年初来27%の上昇で、ダウ平均の7%上昇を大きく上回っていた。この差がリスク回避の差となって現われたものと考えられる。
フィッチ社によるアメリカ国債の格下げショックは、ほぼ沈静したと考えられる。ただしアメリカの長期金利は4.2%近くまで上昇しており、市場に広がっていた「景気は軟着陸の公算」という楽観的な空気に、冷水を浴びせたことは事実だろう。また国債の増発など財政の悪化を示すニュースが飛び出せば、他の格付け会社が追随して国債の格付けを引き下げる公算はきわめて大きい。この意味では、この先も警戒が必要だ。
今週は7日に、6月の消費動向指数。8日に、6月の毎月勤労統計、家計調査、7月の景気ウオッチャー調査。10日に、7月の企業物価。アメリカでは8日に、6月の貿易統計。10日に、7月の消費者物価。11日に、7月の生産者物価、8月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が8日に、7月の貿易統計。9日に、7月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪7日の日経平均は? 予想 = 下げ≫