◇ ことしも伸び悩む可能性大 = 財務省は23日、昨年12月と18年の貿易統計を発表した。それによると、12月の輸出は7兆円で前年比3.8%の減少。輸入は7兆1000億円で1.9%の増加だった。この結果、貿易収支は553億円の赤字となっている。この12月の統計で特に目立ったのは、中国との貿易が急に縮小したこと。中国経済の成長鈍化と米中貿易戦争の影響が現われ始めた。
中国向けの輸出額は1兆4000億円で、前年同月より7.0%も減少した。中国からの輸入も1兆6000億円で6.4%の減少だった。輸出では、半導体製造装置が34.3%も減っている。これは中国経済の減速と、米中貿易戦争の影響によるものだろう。したがって影響はことにに入ってから、もっと強まる可能性がある。1月以降の動向に要注意だ。
18年の集計をみると、輸出は81兆4800億円で前年比4.1%の増加。輸入は82兆6900億円で9.7%の増加だった。この結果、貿易収支は1兆2000億円の赤字となっている。赤字となった主たる原因は、エネルギーの輸入価格が高騰したこと。鉱物性燃料の輸入額は19兆2800億円にのぼり、前年を21.7%も上回った。脱石油は一向に進んでいない。
中国との貿易は輸出が15兆9000億円で6.9%の増加。輸入が19兆2000億円で3.9%の増加。収支は3兆2800億円の赤字だった。年間を通してみれば、まだ大きな変動は表われていない。またアメリカとの貿易では輸出が15兆4600億円で2.3%の増加。輸入は9兆円で11.4%の増加だった。収支は6兆4500億円の黒字。間もなく始まる日米貿易交渉では、この数字が何度も飛び交うことになるだろう。
≪24日の日経平均 = 下げ -19.09円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
中国向けの輸出額は1兆4000億円で、前年同月より7.0%も減少した。中国からの輸入も1兆6000億円で6.4%の減少だった。輸出では、半導体製造装置が34.3%も減っている。これは中国経済の減速と、米中貿易戦争の影響によるものだろう。したがって影響はことにに入ってから、もっと強まる可能性がある。1月以降の動向に要注意だ。
18年の集計をみると、輸出は81兆4800億円で前年比4.1%の増加。輸入は82兆6900億円で9.7%の増加だった。この結果、貿易収支は1兆2000億円の赤字となっている。赤字となった主たる原因は、エネルギーの輸入価格が高騰したこと。鉱物性燃料の輸入額は19兆2800億円にのぼり、前年を21.7%も上回った。脱石油は一向に進んでいない。
中国との貿易は輸出が15兆9000億円で6.9%の増加。輸入が19兆2000億円で3.9%の増加。収支は3兆2800億円の赤字だった。年間を通してみれば、まだ大きな変動は表われていない。またアメリカとの貿易では輸出が15兆4600億円で2.3%の増加。輸入は9兆円で11.4%の増加だった。収支は6兆4500億円の黒字。間もなく始まる日米貿易交渉では、この数字が何度も飛び交うことになるだろう。
≪24日の日経平均 = 下げ -19.09円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ≫