本日はちょっと入り込んだはなしをしてみようかと思います。
「南ア臭ってなんとなく感じるんですよ。特に個人的にピノタージュは得意ではない品種です」
そんな会話をした。
とある輸入元さんが来店された時だった。
ここの営業の方、Iさんはすごく頭が切れ、記憶力が良い。
こちらがたじろぐ程だ。「私は一度お会いしたらその方の顔は忘れないんです」と言われる。
素敵ですごい方なんです。
その後2回目の営業で1本のワインを携えて来られて、それを頂きました。
私が南ア特有の話をしたのを覚えておいて、それを払拭させようとされたのか?
ピノタージュも造っているメーカーですが、敢えてカベルネ&メルロを持って来られたようです。
みなさまは南アフリカワインにどんな印象をお持ちでしょうか。
もちろんいろんな品種がありますので、それぞれのイメージがあるかもしれません。
よくオーストラリアのワインはユーカリの風味がするとか、安いチリはビニールの
ようだとか、シャブリは火打石だとか・・・いろいろあります。
特有の風味が強く出過ぎているのを長所ととるか、短所になるのか?難しいところでしょう。
そこで飲んでみましょう。そのワイン。
2012 ケン・フォレスター プティ
(南ア、CS&Me種、赤、千円台やや後半)
香りは凝縮したチェリーや野イチゴなどの明るいベリー。どこかワイルドさを感じ
ます。あとはプラスティックや青草や刈り取ったばかりの藁。濃く明るい感じです。
でもどこかにゴム。
味わいはちょっと焦げた果実味、焦げたゴムや革のニュアンスを持つちょっと重めの
果実味がやはり南アっぽいと思います。
価格に対してはやや軽めでしょうか。
美味しさはあるのだけれど、その南アっぽさが妙に気になって、本気にこの液体の中に
入り込めない、なにか邪魔する要素があります。
ただ、このフルーツ(果実味)は最初から知っていて「南ア」と思うのか、
ブラインドならまったく想像もしないのか?そのあたりは難しいと言えるでしょう。
でも今の私の感覚ではブラインドで出された場合、そう感じることによって「南アの赤」
と決定する要素なのです。(その程度のブラインド実力です)
せっかく輸入元さんが持って来ていただいたワインですが、これは採用できません。
飲み手を選ぶと思います。
多くの方にはさほど気にならず、美味しく飲めるのかもしれません。
でも売る側の私が自信をもってはお奨めできないからです。
個性が強いとワインも・・・そして人間も難しいですねえ。
「南ア臭ってなんとなく感じるんですよ。特に個人的にピノタージュは得意ではない品種です」
そんな会話をした。
とある輸入元さんが来店された時だった。
ここの営業の方、Iさんはすごく頭が切れ、記憶力が良い。
こちらがたじろぐ程だ。「私は一度お会いしたらその方の顔は忘れないんです」と言われる。
素敵ですごい方なんです。
その後2回目の営業で1本のワインを携えて来られて、それを頂きました。
私が南ア特有の話をしたのを覚えておいて、それを払拭させようとされたのか?
ピノタージュも造っているメーカーですが、敢えてカベルネ&メルロを持って来られたようです。
みなさまは南アフリカワインにどんな印象をお持ちでしょうか。
もちろんいろんな品種がありますので、それぞれのイメージがあるかもしれません。
よくオーストラリアのワインはユーカリの風味がするとか、安いチリはビニールの
ようだとか、シャブリは火打石だとか・・・いろいろあります。
特有の風味が強く出過ぎているのを長所ととるか、短所になるのか?難しいところでしょう。
そこで飲んでみましょう。そのワイン。
2012 ケン・フォレスター プティ
(南ア、CS&Me種、赤、千円台やや後半)
香りは凝縮したチェリーや野イチゴなどの明るいベリー。どこかワイルドさを感じ
ます。あとはプラスティックや青草や刈り取ったばかりの藁。濃く明るい感じです。
でもどこかにゴム。
味わいはちょっと焦げた果実味、焦げたゴムや革のニュアンスを持つちょっと重めの
果実味がやはり南アっぽいと思います。
価格に対してはやや軽めでしょうか。
美味しさはあるのだけれど、その南アっぽさが妙に気になって、本気にこの液体の中に
入り込めない、なにか邪魔する要素があります。
ただ、このフルーツ(果実味)は最初から知っていて「南ア」と思うのか、
ブラインドならまったく想像もしないのか?そのあたりは難しいと言えるでしょう。
でも今の私の感覚ではブラインドで出された場合、そう感じることによって「南アの赤」
と決定する要素なのです。(その程度のブラインド実力です)
せっかく輸入元さんが持って来ていただいたワインですが、これは採用できません。
飲み手を選ぶと思います。
多くの方にはさほど気にならず、美味しく飲めるのかもしれません。
でも売る側の私が自信をもってはお奨めできないからです。
個性が強いとワインも・・・そして人間も難しいですねえ。