魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

痛ましくて許せない!

2014年12月17日 | ワイン ~2020年
痛ましいニュースが駆け巡りました。

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<パキスタン>学校で銃乱射132人死亡 タリバン犯行声明(クリック)

【チェンナイ(インド南部)金子淳】パキスタン北西部ペシャワルにあるパキスタン軍
運営の学校で16日、侵入した武装集団が銃を乱射し、一部が自爆した。生徒と教師ら
約500人がいたとみられ、地元英字紙ネーション(電子版)によると、生徒128人
を含む少なくとも132人が死亡、約250人が負傷した。国内最大の武装勢力「パキ
スタン・タリバン運動(TTP)」が犯行声明を出した。ロイター通信によると、軍部
隊が武装集団と交戦し9人全員を殺害した。

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もう言葉を失います。もどかしくてたまりません。
殺されたのは12~16歳が多かったようです。


私が宗教が大嫌いなのはこんなことがあるからです。

何かを信仰されている方には申し訳ないけれど、世の中からすべての宗教がなくなること
を願って止みません。もう古代ではないし、科学も発達しました。物事の原理も少しづつ
(まだまだにしても)解明されてきています。

神や信仰に頼らず「自分の人生に自分自身が責任を持つ」そんな意志を持っても良いん
じゃないでしょうか。死後に何が待っていようと自分の人生、自分に責任ある人生、
出来得る限りの真っ当な人生を堂々と過ごせば、何も恐れることはないのです。


人を愛することは良いのですが、逆に愛する人以外の人達を排他することにつながる
危険はないのでしょうか?

個人的に「宗教」「民族」「国家」という争いや傷つけあう原因となる枠組みが嫌いです。
差別やヘイトを生み出します。(ジョン・レノンと共感するかも)

人間の本質で、仲間で群れて強くなろうというひとつのシステムではあるものの、理性を
失うほどの愚かな感情が上回ってしまうこと、憎しみを生むこと、それら暴発してしまう
こと等がいたたまれません。憎しみの連鎖は負のスパイラルにしかなり得ません。


この記事を読んで、ずっとずっと・・・いろんなことを考え込んでしまいます。


どうしたらこんな悲劇が起こらずにすむのか、もっと上手なシステムづくり、
智恵を持つことは出来ないのでしょうか。世界中がせめて基本的な部分での道徳観、
倫理観を持ち合わせるのは困難でしょうか。


・・・・・

すみません、ちょっと熱くなりすぎたかも。

このことに関するコメントは受け付けません。書かれても無視するかもしれませんので
ご了承ください。それくらいこの事件は怒りがこみ上げます。





さて、怒りを鎮めるべく今夜はこれ。





2014 エル・ヴィエホ・デル・ヴァレ
  (チリ、ソーヴィニヨン・グリ種、白、千円台)


モノクロでうるさいラベルです。さらに「ソーヴィニヨン・グリ種」という聞き慣れ
ない品種が、どんなもんか?と興味津々です。


さて香りはピーチ! 白桃の香りがムンムン。露骨にモモ。ブドウなのにモモね。
あとはシトラスのような柑橘、白コショウ、画用紙、ハーブ、ミネラルなど。

味わいは桃の風味がとても華やかでフルーティーに出ています。さわやかで、でも
とろみ、厚みを感じることが出来ます。時間が経つと石油っぽさも出てきました。

この華やかなフルーティーさはとても心地良くて、キャラもあると思いますので、
採用してみてもいいかも?と感じました。

そのうち入ることでしょう。お時間ください。


何とか怒りを鎮めつつ、でも個人的に何も出来ないちっぽけ過ぎる自分の存在を
憂いつつ、それでもワインは体に、そして心に沁みわたっていきます。

世界のどこかで、そして私たちのこの国で、愚かな過ちがまた起きないことを心から
祈るばかりです。

コメント
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